医学部再受験、歯学部再受験を考えた時に、まず最初にやるべきことがあります。
医学部再受験・歯学部再受験とは、他の学部に在学中または他の学部を卒業した方が、改めて医学部や歯学部へ進学するために医学部受験、歯学部受験をすることを言います。
医学部の再受験をする場合も、歯学部の再受験をする場合も編入学試験や一般選抜など、様々な医学部入試、歯学部入試を受験することが出来ます。
獨協医科大学医学部の総合型選抜(AO入試)のように、再受験生だけに受験資格を与える入試もあります。
一口に再受験生と言っても、状況は様々です。
もともと文系の再受験生もいるでしょうし、以前の大学受験からかなり時間が経っている再受験生もいるでしょう。
附属校推薦で大学に進学したので、そもそも大学受験はしたことの無い人もいるでしょう。
医学部を志望していて、医学部受験のための受験勉強を続けていたものの他学部に進学した再受験生もいるでしょう。
一口に医学部再受験生、歯学部再受験生と言っても状況は千差万別です。
ですから、編入学試験を含めて「再受験生には、この入試が向いている」とは簡単に言えません。
まずは、自分が合格する可能性の高い医学部入試、歯学部入試を捜してください。
例えば東海大学医学部「展学のすすめ」は再受験生限定の医学部入試ですが、筆記試験は英語と小論文だけです。
むしろ、「文系有利」と言ってもおかしくない医学部入試です。
今年から実施される東京医科大学の学士選抜では数学や理科も出題されますが、2題出題される小論文が合否に大きく影響しますので、文系有利と言ってもいいと思います。
獨協医科大学総合型選抜(AO入試)や北里大学医学部編入学試験は、理系科目も課せられます。
年齢制限はありますが、金沢医科大学AO入試は再受験生も受けやすい医学部入試で、メルオンからも歯学部在学の生徒が合格しています。
歯学部卒業なら、岩手医科大学医学部編入学試験はぜひ狙って欲しい医学部入試です。
医学部の一般選抜では、帝京大学医学部は英語必須で数学、化学、生物、物理、国語から2科目選択となります。
例えば英語、生物、国語での受験など、自分が勝負出来ると考える科目で受験することが出来ます。
17ある私立歯学部では、愛知学院大学歯学部を除く16歯学部で編入学試験を行っていますので歯学部の再受験を考えるのであれば、編入学試験から検討するといいでしょう。
私立歯学部編入学試験の試験内容は、大学によって大きく異なります。
東京歯科大学の編入学試験や学士等特別選抜のように英語、数学、理科が課される試験もありますが、日本大学歯学部編入学試験は英語と生物、日本歯科大学は生命歯学部も新潟生命歯学部も編入学試験の学力試験は英語のみとなります。
昭和大学歯学部の編入学試験は英語、数学または国語、理科基礎1科目ですので数学に代えて国語で受験することが出来ます。
歯学部一般選抜では昭和大学歯学部は、「英語、数学または国語、理科」、東京歯科大学一般2期は「英語、数学または理科」となり、どちらも数学無しでの受験が可能となります。
医学部再受験も歯学部再受験も、まずやるべきことは再受験生が受けることの出来る様々な入試の中から、自分が合格するチャンスの大きい入試を捜すことです。
メルオンから今年、30歳の再受験生が大阪医科薬科大学医学部に進学しました。
昨年は35歳の再受験生が東海大学医学部に進学しました。
歯学部再受験では、音楽大学を卒業していたメルオン生が私立歯学部に編入学しました。
大阪歯科大学の今年パンフレットには、編入学したメルオン生が載っています。
いずれの生徒も、私とよく相談して受験校、受験する入試を決めました。
医学部再受験、歯学部再受験に当たっては、自分に合った医学部入試、歯学部入試を捜してみてください。