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医学部受験や歯学部受験で出願初日に合わせて出願するのは不利になります。

医学部や歯学部の総合型選抜の出願時期です。

医学部受験、歯学部受験での合格を目指す受験生や保護者の中には「出願は出願開始と同時に行いたい」と考える方も少なくないようです。

 

しかし、医学部受験や歯学部受験では出願初日の願書提出は不利になりかねません。

その理由を、お伝え致します。

 

以前、東京女子医科大学医学部入試の出願は、「大学に持参での出願」も行っていました。

大学に出願書類を持参しての出願では、出願初日の朝6時くらいから校門前に保護者が並んだようです。

保護者としては、「早い受験番号を取った方が誠意を見せられて有利」という気持で早朝から並んだんだと思います。

中学受験における「都市伝説」の流れなのかもしれません。

 

しかし、東京女子医科大学の方は苦り切った顔で「近所迷惑にもなるので、絶対に止めて欲しい」とおっしゃっていました。

また同時に、「出願初日にどっと願書が届くけど、郵便局が配達したものをいくつかに分けて数人で処理するので、受験番号はランダムになる」とも話していました。

そして、もっとも困るのが出願開始前に届くケースだそうです。

「出願受付前だからと言って捨てるわけにも行かない。とは言え、出願受付開始前に開けるわけにも行かない。ルールを守れない人には、本当に困ってしまう」と話していました。

 

医学部も歯学部も、出願初日に出願書類が届くことは歓迎していません。

 

そして、「出願初日に出願書類が届くのは不利になる」についてです。

 

医学部入試、歯学部入試が他学部の入試と大きく異なる点は、なんでしょう?

その1つが「面接がある」です。

 

医学部入試や歯学部入試では個人面接、グループ面接、グループ討論、MMIなどの面接が行われます。

ここで、早い受験番号は不利になると思ってください。

 

フィギュアスケートや体操などの採点競技では、「早い順番で演技を行うと不利だ」と言われます。

「早い順番で演技を行った選手に高い評価を与えてしまうと、後から演技する多くの選手がさらにいい演技をした場合、演技に相応しい評価を付けにくくなるから早い演技に高い点は付けにくい」と言われています。

 

早くに演技を終えた選手が素晴らしい演技をしたと「9.5」を付けたとします。

後から演技をした選手が、それを1点以上上回る演技をしても上限が「10.0」であれば、0.5点しか上回る点を付けることが出来ません。

そこで、最初のうちは「抑えめな評価となる」と言われています。

 

医学部入試や歯学部入試の面接も同じです。

特に面接の評価を点数化する場合は、最初は抑制的になるでしょう。

グループ討論の場合は、特にそういった傾向があると思われます。

最初のグループは他のグループとの比較が出来ませんので、どうしても抑制的になってしまうのも仕方ないことだと思います。

面接は、基本的に受験番号順に行われます。

 

また、グループ討論では早い受験番号の受験生の中に、異様なくらい意気込んでいる受験生がいる可能性があります。

こういった受験生がいることで、グループ討論が上手く進まないことは十分にあり得ます。

そうなるとグループ全員の評価が下がってしまいます。

 

私は、「なんとか出願初日に出す」ということはおススメしません。

出願を急ぐあまり、志望理由などが十分練られることなく出願してしまうことになりかねません。

落ち着いて出願書類をきっちり仕上げてから、出願することをおススメします。