昨日お話ししたように、医学部受験でも歯学部受験でも総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)が増えています。
その医学部や歯学部の学校推薦型選抜、総合型選抜の出願時期になっています。
私立歯学部では、昭和大学歯学部の総合型選抜は既に出願が終わり、1次試験合格者が発表され、6日の日曜日に2次試験が行われます。
また医学部でも、東海大学医学部の総合型選抜「希望の星育成」は来週の火曜日、10月8日が出願締め切りになります。
医学部、歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)の出願も間近に迫っています。
こういった時期に入りましたので、生徒たちから「出願書類のチェック」その中でも「志望理由書」の添削依頼がどっと来ています。
医学部入試や歯学部入試の出願に際して提出する、多くの志望理由書の添削をしていると受験生の皆さんが「案外ここが抜けている」と感じる点があります。
「志望理由書に何を求められているか」という点です。
「志望理由書」ということで、「医学部または歯学部の志望理由を書くものだ」と思い込んで書く人がいますが、そうとは限りません。
例えば、昭和大学歯学部総合型選抜の志望理由書は、書くべきことが大学から指定されています。
① 歯科医師を目指す理由 ② 理想の歯科医師像 ③自分の性格と適性
④ 総合型選抜入試を受験する理由 ⑤ 入学後に昭和大学に期待すること の5点が指定されています。
この中に、「昭和大学志望理由」はありません。
とにかく、5点の指定されたことを書く必要があります。
一方、東海大学医学部総合型選抜「希望の星育成」の志望理由書は、「本学医学科を志望する理由」と指定されています。
東海大学の医学部には、医学科と看護学科がありますので、医学部ではなく「医学科を志望する理由」となっています。
ここに「本学」と付いていることに注意してください。
本学と付いていますので「東海大学医学部医学科を志望する理由」を書かなければなりません。
「数ある医学部医学科の中で、なぜ東海大学なのか?」を問われています。
医学部の志望理由は問われていません。
医学部志望理由を書いてはいけない、ということではありません。
「こういうことで医学部を目指しているが、多くの医学部がある中で東海大学はこういう点に魅力を感じる」と医学部志望理由も書いて構わないのですが、医学部志望理由と東海大学志望理由のバランスを考えてください。
医学部入試や歯学部入試の出願時に提出する志望理由書は、「何を求められているのか」をしっかり考えて書いてください。