昨日、昭和大学歯学部総合型選抜の2次試験が行われました。
1次試験の書類審査は既に終えていて、1次試験に合格した48名の受験生が歯学部総合型選抜の2次試験に臨みました。
昭和大学歯学部の総合型選抜の募集人員ですが、昨年は10名でしたが今年は8名と、2名少なくなりました。
昨年の総合型選抜の志願者は37名でしたが、募集人員が2名減ったにも関わらず今年の志願者は59名だったようです。
志願者が59名だったとすると、募集人員が減ったにも関わらず志願者は昨年の1.6倍に増加したことになります。
昭和大学歯学部の人気が高まっていることを感じます。
これまで私立歯学部受験では東京歯科大学が受験生の人気ナンバー1を誇っていましたが、その構図に変化が起こりつつあるのかもしれません。
東京歯科大学人気の第一の理由は、受験生も保護者も「非常に高い歯科医師国家試験合格率」にありました。
歯科医師国家試験合格率を詳細に見ていくと、「出願者数」と「受験者数」に差があり、東京歯科大学では卒業認定基準をかなり厳しくしていることが伺えます。
歯科医師国家試験に出願したものの卒業認定が貰えず、実際には受験できなかった人が一定程度いることが分かります。
東京歯科大学では、「歯科医師国家試験合格レベルに達した学生にのみ、卒業認定を与える」としているようにも見えます。
こういった卒業認定ですと、歯科医師国家試験の合格率は高くなりますが一方で、卒業できない6年生も増えてしまいます。
昭和大学歯学部の歯科医師国家試験の結果を見ると、昭和大学歯学部では6年生での留年者は少なく、「なるべく多くの6年生に、歯科医師国家試験に挑戦させたい」と考えているように感じます。
こういう卒業認定の考え方ですと、歯科医師国家試験の合格率は若干下がることになりますが、それでも昭和大学歯学部の新卒合格率は94.7%と、高い合格率となっています。
こういったことが歯学部受験生に理解されるようになってきたのかもしれません。
歯学部受験では、大阪歯科大学も志願者を増やしています。
昨年の私立歯学部学校推薦型選抜で最も多くの志願者を集めたのは大阪歯科大学の117名でした。
一昨年の志願者に比べ30名も志願者を増やしています。
この後、私立歯学部の推薦入試(総合型選抜)の出願が始まります。
昭和大学歯学部は、理科を「2科目」から「1科目」に変更しました。
志願者が増えることは間違いないと思いますが、「どのくらい増えるのか」は注目です。