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文部科学省が医学部の、大学ごとの男女別合格率を発表しました

文部科学省は、2018年の東京医科大学の不正入試に端を発する医学部入試での男女差別が社会的に大きな問題となって以来、男女別の合格率を大学ごとに集計して公表しています。

 

文部科学省は、令和6年度(2024年度)の医学部入試についての調査報告を昨日、発表しました。

 

男女別の合格率は、男性の合格者数を男性受験者数で割ったもの、女性合格者数を女性受験者数で割ったものです。

編入学試験を除くすべての医学部入試を合計して大学別に集計しています。

 

国公立医学部、私立医学部を合わせた医学部受験全体の男性合格率は12.3%、女性の合格率は10.6%でした。

昨年の医学部受験の合格率は男性が12.8%、女性が12.2%でした。

男性の合格率は昨年と比べて0.5%ダウンでしたが女性の合格率は昨年と比べて1.6%ものダウンでした。

医学部受験の合格率は男女ともに下がりましたが、特に女子の合格率が大きく下がりました。

 

これは女子受験者の大幅増が大きな要因です。

男子の医学部受験者は67,804人で前年に比べ3911人、6.1%の増加でしたが女子の医学部受験者は52.298人で、前年に比べ6245人、13.4%もの増加でした。

男女ともに医学部受験者は増えていますが、特に女子受験者の増加が目立ちます。

 

国公立大学医学部の合格率は総じて高いのですが、これはメインの一般選抜で共通テストの成績から合格の可能性を考えて出願するからです。

受験生は共通テストの自己採点結果から、「受かりそうな医学部」に出願します。

国立大学医学部入試の合格率は男性31.9%、女性28.3%でした。

また、公立大学医学部入試の合格率は男性30,6%、女性28.8%でした。

国公立大学医学部受験の合格率は、「ほぼ3割」と言ってよさそうです。

 

これに対して私立大学医学部入試の合格率は男性8.4%、女性7.7%と男女ともに10%を下回り、国公立大学医学部入試に比べ非常に低くなっています。

一般選抜で複数校を受験することで、大学ごとの受験者数が大きくなることが最大の要因です。

 

私立大学医学部受験の厳しさは合格率を見ることで、はっきりと分かります。

明日は、大学ごとの医学部入試の合格率について触れていきます。

男性と女性の合格率に差がある大学、女性合格率の方が男性合格率より高い大学について触れます。