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私立医学部で男子の合格率より女子の合格率の方が高いのは9校

昨日に続き、このほど文部科学省が発表した「医学部(医学科)の入学者選抜における男女別合格率及び受験者数について」からです。

昨日は国立大学医学部医学科の男子受験生の合格率は31.9%、女子受験生の合格率は

28.3%、公立大学医学部医学科の男子受験生の合格率は30.6%、女子受験生の合格率は28.8%で、国公立大学医学部医学科の男女の合格率は「ほぼ30%と言ってよさそう」、とお伝えしました。

 

そして、私立医学部医学科では男子受験生の合格率は8.4%、女子受験生の合格率は7.7%で、国公立医学部医学科とは大きな差があることと、その理由についてお伝えいたしました。

 

本日は私立医学部の合格率について、もう少し詳しく見て行きましょう。

 

私立医学部全体の合計では、男子受験者の合格率の方が女子受験者の合格率を上回っています。

ただ、大学によっては女子受験者の合格率の方が男子を上回っている大学もあり、私立医学部9校では、女子が男子の合格率を上回っています。

 

杏林大学医学部の男子合格率は8.8%ですが女子の合格率は9.6%で、女子が男子を上回りました。

この他に聖マリアンナ医科大学は男子合格率1.9%、女子合格率3.6%、東海大学医学部が男子5.1%、女子5.9%、金沢医科大学が男子3.7%、女子3.9%でこれらの大学では医学部受験の合格率で女子が男子を上回りました。

 

さらに愛知医科大学は男子の合格率11.8%、女子の合格率12.6%、近畿大学医学部は男子6.2%、女子6.6%、川崎医科大学は男子11.0%、女子17.7%、久留米大学医学部は男子9.3%、女子10.1%、福岡大学医学部が男子9.1%、女子9.8%で、この4校も総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜を合わせた医学部受験全体の合格率で女子受験生が男子受験生を上回りました。

 

「毎年こうだ」とは言えませんが、特に女子受験生の皆さんは医学部受験を考える際の参考にして下さい。

実際の医学部入試の場で、気分的には楽だと思います。

 

男子の合格率を女子の合格率が上回った9校のうち、最も女子の合格率が男子の合格率に差をつけたのは川崎医科大学で、女子合格率は男子を6.7%上回っています。

残る私立医学部22校では男子の合格率が女子の合格率を上回っています。

その中で、男子と女子の合格率の差が大きかった大学を見てみましょう。

 

関西医科大学の男子合格率は10.5%、女子合格率は7.2%で男子が女子を3.3%上回りました。

この他の大学の男女の合格率の差を見ると、東京慈恵会医科大学が3.1%、大阪医科薬科大学医学部が2.9%、日本医科大学と昭和大学医学部が2.1%、順天堂大学医学部が1.7%でした。

いわゆる「偏差値上位の医学部」では男子の合格率と女子の合格率に差があるようです。

 

ただ、「医学部の偏差値ランキング」では中堅校と考えられる藤田医科大学の合格率を見ると、男子の合格率は15.0%、女子の合格率は11.3%で、男子が女子を3.7%上回っていて、私立医学部全体で最も男子合格率が女子合格率を上回りました。