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東京女子医科大学で新しい学長と理事が決定。入試はどう変わる?

東京女子医科大学が、理事会の全ての理事が辞任して新しい理事が選任されたことを発表しました。

気を付けて欲しいのは「東京女子医科大学」ではなく「学校法人東京女子医科大学」の新理事です。

 

ここをきちんと伝えているものが見当たりませんので、勘違いされている方も多いかもしれません。

学校法人東京女子医科大学は教育機関としては、東京女子医科大学医学部と看護学部、そして東京女子医科大学看護専門学校を経営・運営しています。

 

今回の「理事会の理事一新」という発表は、あくまで学校法人東京女子医科大学の話です。

学校法人の理事は経営を任された人たちですから、理事が一新されたからと言って、すぐに医学部入試に影響を及ぼすことは無いでしょう。

 

ただし、東京女子医科大学の学長も新しい学長が選任されたことには注意が必要です。

学長は、大学運営の責任者です。

学長の「こういう受験生を医学部に入学させたい」という意向は、医学部入試に影響を及ぼすことは間違いありません。

 

新しい東京女子医科大学の学長は、「新生東京女子医科大学の学長」として外部から招かれています。

「これからの東京女子医科大学は、こうあるべきだ」という思いを持って学長に就任されると思います。

「欲しい人材」にも、変化があるかもしれません。

 

東京女子医科大学の発表には「今回の学長任命は、体制刷新に基く重要なステップとして、当大学の信頼回復とさらなる発展に向けたリーダーシップを強化するためのものであります」と、体制刷新・信頼回復を強調しています。

医学部受験を考えて日々努力を重ねている女子受験生の皆さんは、新しい学長に注意が必要です。

 

新しく学長に選任されたのは、国際医療福祉大学の山中寿教授です。

この方は、1983年から2018年まで37年間、東京女子医科大学に在籍していましたので、東京女子医科大学のことは熟知していると思いますし、「女子医はこうあるべきだ」という思いもお持ちだと思います。

 

国際医療福祉大学に移られましたが、外部から冷静に女子医を見ていたと思われます。

選考理由にも「外部の離れた視座から本学の現状を憂えると共に俯瞰する立場にあって大所高所から問題を把握し、本学の現状に疲弊している教職員に寄り添った対応を真摯に考えておられる」とあります。

 

東京女子医科大学医学部の学校推薦型選抜個人面接の面接官の一人は、これまで長く学長が務めていました。

今年の「女子医推薦」に、山中新学長が面接官として受験生と向き合うかは分かりませんが、私も注目していきます。

 

なお、学校法人東京女子医科大学の新理事長は間もなく選任されると思います。

こちらも学外からの招へいになる予定です。