プレジデントオンラインに推薦入試対策についての記事が掲載されました。
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このプレジデントオンラインで、推薦入試対策についての記事が配信されました。
この記事は大学全体の推薦入試対策について書かれたもので、医学部入試や歯学部入試を意識したものではありません。
とは言え、信頼おける出版社の記事ですから医学部受験や歯学部受験を控えたご家庭なら、気になる記事だと思います。
ただ、この記事を鵜呑みにするのは避けてください。
医学部受験、歯学部受験は別物です。
記事には「評定平均を上げておくことの重要性を理解しましょう。指定校型で受験する場合には、一番重要な評価になります。さらにここでお伝えしたいのは、評定平均は高いと公募型でもとても有利になることです」とあります。
医学部や歯学部の学校推薦型選抜では、指定校であっても不合格者が出ます。
例えば昨年の北里大学医学部指定校推薦では61名が志願し35名が合格となっています。
半数に近い26名が合格出来ませんでした。
他学部の学校推薦型選抜では指定校であれば、ほぼ100%合格となるので「校内選考で勝ち抜くために高い評定平均を取ろう」ということかと思いますが、校内選考基準は高校によって異なります。
「成績のいい生徒は一般選抜で合格出来るから推薦は出さない」という高校もあります。
「評定平均が高いと公募型でとても有利」というのも、他学部の話でしょう。
医学部の公募学校推薦型選抜、歯学部の公募学校推薦型選抜では、評定平均は合否に影響しません。
例えば、東大や京大に何十人も合格するような高校の評定4.0と大学進学者がほとんどいない高校の評定4.5をどう比較するのでしょうか?
高校に関係なく「4.0より4.5を優先する」とは到底考えられません。
医学部も歯学部も「入学後の勉強が厳しい上に、最後に国家試験が待ち受けている」のですから、入学者選抜も厳しく厳密なものとなります。
単純に評定平均の数値で判断されるはずはありません。
実際に医学部の入試担当者からも、そのように聞いています。
日本の大学は「入学するのは難しくても卒業するのは簡単」などと言われます。
特に文系学部は難関校でもそういった傾向がありますが、医学部や歯学部はそうは行きません。
「活動実績も長期間の準備が必要」と記事にはありますが、例えば「部活で素晴らしい成績を上げた」としても、医学部受験や歯学部受験ではほとんど意味がありません。
「スポーツなどで大学の名前を高める」のは、他学部の学生が担います。
そもそも医学部や歯学部の部活は、他の学部と一緒にはやりません。
大学入試全体の話と医学部入試、歯学部入試は全く別物だということを忘れず、大学入試全体の話と分けて考えてください。