12月に入り、私立医学部の出願も始まりました。
私立医学部一般選抜で、「どの大学を受けるか?」で受験生の皆さんは頭を悩ませていると思います。
医学部受験を考える際の受験校選びでは、受験生本人も保護者の方も様々な要因を検討すると思います。
「学費」、「通いやすさ」、「入試日程」、「試験科目」、「配点」など多くの要因から実際の受験校を決めていくと思います。
その様々な要因の中でも重要視されるのが「入試難易度」だと思います。
分かりやすく言うと「医学部の大学別の難しさ」です。
この「入試難易度」は、「偏差値」で表されますが、ここで言う「偏差値」はボーダーライン偏差値を言います。
私立医学部のボーダーライン偏差値は、いろいろなところからそれぞれ独自の「医学部の偏差値」が発表されていますが、信頼がおけるのは駿台予備学校、ベネッセ、河合塾の「医学部の偏差値ランキング」でしょう。
「医学部の偏差値ランキング」は例年5月くらいに発表されその後、何回か
模試での志望動向などにより修正されますが、来年度入試に向けた「最終版」が駿台予備学校、ベネッセ、河合塾それぞれから発表されました。
3つの医学部偏差値ランキングを一つの表にまとめたものは、最後に紹介いたします。
2025年度私立医学部入試に向けた、医学部の偏差値ランキングを見ると、駿台予備学校もベネッセも河合塾も、「私立医学部で一番難しい大学」として慶応義塾大学医学部を挙げています。
しかし、「慶応義塾大学に次いで難しい医学部」は、3者でそれぞれ異なります。
「東京慈恵会医科大学」とする医学部の偏差値ランキングもあれば、「東京慈恵会医科大学と、この大学」とする医学部の偏差値ランキングもありますが、「この大学」の部分が異なっています。
一方で、「私立医学部で一番易しい大学」については、3つの偏差値ランキングは同じで「川崎医科大学」としています。
ここは3者同じなのですが、「川崎医科大学の次に易しい医学部」となると、3者3様です。
私立医学部の偏差値ランキングは駿台予備学校、ベネッセ、河合塾で見解が異なります。
例えば東海大学医学部と兵庫医科大学、愛知医科大学の3つの医学部の中で一番難しい医学部は、どこだと思いますか?
3つの「医学部の偏差値ランキング」では、偏差値はこうなっています。
大学名 駿台 ベネッセ 河合塾
東海大学 55 71 65.0
兵庫医科大学 56 71 62.5
愛知医科大学 55 73 62.5
駿台予備学校は「兵庫医科大学が一番難しい」としていますが、ベネッセは「愛知医科大学が一番難しい」としています。
また、河合塾は「東海大学医学部が一番難しい」としています。
医学部受験に備える受験生の皆さんは「本当は、どの大学が一番難しいの?」と困惑してしまうでしょう。
医学部の偏差値ランキングは、このようにそれぞれ見解が異なります。
ですから、受験生の皆さんはどれか1つの偏差値ランキングだけをみるのではなく、複数の医学部の偏差値ランキングを見て、自分なりに判断してください。
なお、3つの私立医学部の偏差値ランキングを1つの表にまとめたものは、下記にあります。
3つの医学部偏差値ランキングをまとめた表は、こちら