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共通テストの確定志願者数を見ると最近の大学受験生の動きが分かります。共通テスト利用入試のボーダーもお伝えします。

先週の金曜、12月6日(金)に独立行政法人大学入試センターから、2025年度大学入学共通テストの確定志願者数が発表されました。
来年1月18日・19日に実施される共通テストの志願者数は49万5千171人で、前年の志願者を3千257人上回りました。

現役生と浪人生の志願者数を見てみると、現役生の共通テスト志願者は42万5千
968人で前年の志願者より6千434人増えています。
一方、浪人生の志願者は6万4千974人で、前年の志願者に比べ3千246人減少しています。
現役生は増え、浪人生は減っていますが、これはここ最近、毎年繰り返されていることです。
これを見ると、最近の大学受験生の「現役志向」が、はっきりと見て取れます。
「行きたい大学より、行ける大学」と言われたりしています。

多くの大学受験生は、こういった傾向にありますが医学部受験生は、浪人を選ぶことも多くあります。
これは「医学部受験は、どの大学も入試難易度が高く、行ける大学が無い」ことからです。

私立歯学部受験では大学を選ばなければ、現役で歯学部に進学することはそれほど難しくありません。
ただ、私立歯学部受験でも「行きたい大学」にこだわりがある受験生は、浪人することもあります。

さて、私立医学部入試、私立歯学部入試には共通テスト利用入試もあります。
私立医学部の共通テスト利用入試、私立歯学部の共通テスト利用入試の難易度はどうなっているのでしょうか?

駿台予備学校の「医学部共通テスト利用入試のボーダーライン得点率」を見てみると、順天堂大学医学部のボーダーライン得点率は、なんと93.9%となっています。
東京大学理科3類のボーダーラインが94.4%ですので、東大理3と0.5%しか違いません。
当然、ほとんど全ての国公立医学部のボーダーラインを、優に超えています。

私立医学部の中では「易しい」とされる獨協医科大学のボーダーラインは82.0%、埼玉医科大学は81.8%となっています。
鳥取大学医学部のボーダーラインは80.6%、島根大学医学部のボーダーラインは80.7%とされており、獨協医科大学や埼玉医科大学より低くなっています。
ちなみに帝京大学医学部共通テスト利用入試のボーダーラインは90.0%とされています。

私立医学部の共通テスト利用入試での合格は、普通の一般選抜より非常に難しいのが現実です。

では、私立歯学部の共通テスト利用入試のボーダーラインはどうなっているでしょうか?
駿台予備学校の「私立歯学部共通テスト利用入試のボーダーライン得点率」を見てみましょう。

大阪歯科大学の共通テスト利用入試のボーダーライン得点率は78.3%とされています。
昭和大学歯学部共通テスト利用入試のボーダーライン得点率は75.0%、東京歯科大学と日本歯科大学生命歯学部のボーダーライン得点率は71.7%、となっています。

旧帝国大学の東北大学歯学部のボーダーライン得点率は74.4%、岡山大学歯学部が73.9%、徳島大学歯学部が73.6%、長崎大学歯学部が73,3%となっていて、国立大学歯学部と大きな差はありません。

私立歯学部入試の共通テスト利用入試も、かなり高いレベルが求められます。

このように私立医学部入試、私立歯学部入試の共通テスト利用入試のボーダーライン得点率は非常に高く、共通テスト利用入試での合格は私立専願者にとっては厳しいものがあります。