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明日の東北医科薬科大学医学部と関西医科大学の1次試験、受験生は2分

目次
1. 東北医科薬科大学と関西医科大学、医学部受験生はこう考える
2,東北医科薬科大学医学部は2016年開設
3,東北医科薬科大学医学部の偏差値、難易度
4,関西医科大学は、間もなく創立100周年
5.関西医科大学医学部の偏差値、難易度
6,まとめ

1,東北医科薬科大学と関西医科大学、医学部受験生はこう考える

明日は東北医科薬科大学医学部と関西医科大学医学部一般選抜の1次試験日です。
この2校に加えて帝京大学医学部も3日目の試験があります。

明日、3校の1次試験でどの大学医学部を受験するのか、受験生は迷ったかもしれません。
帝京大学医学部を3日間受ける受験生も少なくないと思いますが、帝京大学医学部を受けずに、東北医科薬科大学医学部または関西医科大学医学部のどちらかに出願した受験生もいるでしょう。

東北医科薬科大学医学部と関西医科大学医学部は、大学所在地が東日本と西日本に分かれますので、地域を優先して考える受験生が多いように思います。
そうなると、東日本の受験生は東北医科薬科大学医学部、西日本の受験生は関西医科大学を受けることが多いと思われます。

明日、医学部の1次試験が行われる東北医科薬科大学と関西医科大学について、見て行きましょう。

2,東北医科薬科大学医学部は2016年開設

東北医科薬科大学医学部は、私立医学部として2番目に歴史が浅い医学部です。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、東北地方の医療は甚大な被害を受けました。
大きなダメージを受けた東北地方の医療を支えるために宮城県仙台市の東北薬科大学に医学部を開設することになりました。
当時の東北薬科大学は薬学部の単科大学でしたが、2016年の医学部開設に伴って大学名を「東北医科薬科大学」に変更しました。

長く薬学部の単科大学でしたので、医学部開設初年度の入試は、「医学部受験生のことが分かっていない」と感じるようなところもありましたが、現在の医学部入試は落ちついています。

「東北地方の医療を支える」ことを目的として医学部が開設されましたので、医学部入試も一般枠の他に東北地方で医療を行うことが前提の2つの修学資金枠が作られました。

東北医科薬科大学医学部一般選抜は、一般枠と2つの修学資金枠全てを併願することが出来ます。
ただ、今年度入試から総合型選抜を募集人員20名で実施することになりましたので、修学資金枠A方式の募集人員は20名減少し15名になりました。
これは「修学資金を拠出する宮城県の意向」とのことです。

3,東北医科薬科大学医学部の偏差値、難易度

東北医科薬科大学医学部一般選抜の偏差値、難易度ですが河合塾は一般枠、修学資金枠A、修学資金枠Bも同じ「偏差値65」としています。
一方、駿台予備学校は東北医科薬科大学医学部の偏差値を、修学資金枠Aは57,修学資金枠Bと一般枠の偏差値を55としています。

東北医科薬科大学は医学部入試のデータを積極的には公開していません。
学力試験は英語100点、数学100点、理科2科目で200点(1科目100点)の合計400点満点になりますが、合格最低点は公表していません。
また、現役・浪人別の合格者数や入学者数も公表していません。

合格最低点について推測で言うのはどうかと思いますので、これについては控えますが昨年は一般選抜全体の募集人員95名に対し2045名が志願し、志願倍率は21.5倍でした。
「年齢による不利はあるのか?」については、これまでの東北医科薬科大学医学部合格者を見ると、「ない」と言っていいと思います。

東北医科薬科大学医学部一般選抜の解答方法はマーク式になります。
マーク式の解答方法ですと、信じられないようなミスをしてしまう可能性があります。
例えば、「マークズレ」、「マーク用紙間違い」など、あとで考えると信じられないミスがある可能性があります。
解答用紙に、的確にマーク出来ているのかの確認は必須です。

4,関西医科大学は、間もなく創立100周年

関西医科大学は昭和3年に設立された大阪女子高等医学専門学校が源流の大学で、いわゆる旧設医学部の一つで、2028年に創立100周年を迎える大変な伝統校です。
2013年に現在医学部のある、枚方キャンパスを開設しました。
開設に合わせて、お声掛けいただき見学させていただきましたが、私は特に医学部校舎の裏手に当たる自然豊かな場所が素晴らしいと思い「こんな環境で医学を学べる学生は素晴らしい」と感じました。

現在は医学部の他に、看護学部とリハビリテーション学部も持つ医療系の大学です。
特に関西の医学部受験生に人気の高い大学で、大阪医科薬科大学医学部と人気を2分する大阪府枚方市にある医学部です。

5.関西医科大学医学部の偏差値、難易度

関西医科大学は2種類の学校推薦型選抜を行うなど、様々な医学部入試を行っていますが本番といえるのは募集人員55名の一般選抜前期です。
昨年は募集人員55名に対し、2297名の受験生が志願し志願倍率は41.8倍となりました。
関西医科大学の人気が分かります。
実は関西医科大学は医学部6年間の学費を2023年4月入学生から一気に700万円近く減額しました。
受験生はこれに反応し、2023年度一般選抜前期の志願者は前年に比べ27%、約500人も増加しましたが、高い人気は続いています。

一般選抜の配点は英語150点、数学150点、理科2科目200点(1科目100点)の合計500点満点になります。
気になる合格最低点ですが昨年の正規合格者の合格最低点は得点率67.3%でした。
得点率としたのは、今年から配点が変わって英語と数学が100点から150点になり400点満点から500点満点になったからです。
点数ですと勘違いされる方もいるかもしれない、と思い「得点率」としました。

昨年の合格最低得点率は少し高めでしたし、正規合格者の最低点ですので、そこは考慮してください。

関西医科大学医学部の偏差値ですが、駿台予備学校は関西医科大学の偏差値を62としていて、大阪医科薬科大学医学部も同じ偏差値62としています。
一方、河合塾は関西医科大学の偏差値を70.0としています。
そして、大阪医科薬科大学医学部の偏差値を67.5としていて、河合塾は大阪医科薬科大学医学部より関西医科大学医学部の方が難しい、としています。

6,まとめ

東北医科薬科大学と関西医科大学は歴史や地域という点では違いがあります。
そして医学部入試にも違いが見えます。
東北医科薬科大学医学部の修学資金枠で入学すると学費負担は大きく減じます。
受験生やご家族にとって、これは大きな魅力だと思います。

関西医科大学は長い伝統と素晴らしいキャンパスを持った大学ですが、私立医学部の中でも難関校です。

医学部受験を考える際には、それぞれの大学医学部の特徴を考えると同時に、医学部入試についてもしっかりと確認してください。