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医学部受験、今年最大のチャンスは明日の東京女子医科大学

目 次
1,今年の医学部入試で最もチャンスの大きい東京女子医科大学
2,東京女子医科大学一般選抜、チャンスが大きい理由
3,受験生は「学費」と「偏差値」から受験校を考える
4,東京女子医科大学は、どこにも無い特徴を持った素晴らしい医学部

1,今年の医学部入試で最もチャンスの大きい東京女子医科大学

明日は日本大学医学部、日本医科大学、久留米大学医学部そして東京女子医科大学と、私立医学部4校の1次試験日です。
明日、1次試験を行う4校のうち、どの医学部を受けるか受験生は悩んだかもしれません。

その中で東京女子医科大学医学部は、今年の私立医学部入試の中でも最もチャンスの大きい医学部入試と言ってもいいのではないかと考えています。

東京女子医科大学は、前の理事長を巡るゴタゴタがありました。
確かに、このことも医学部志望者の「女子医離れ」につながったかもしれません。
しかし、このことが無かったとしても今年の東京女子医科大学医学部の入試は、非常にチャンスの大きい医学部入試だったと思います。

2,東京女子医科大学一般選抜、チャンスが大きい理由

東京女子医科大学のチャンスが大きいと考える理由は、入試日程にあります。

最初に述べたように、東京女子医科大学の1次試験日には日本医科大学、日本大学医学部、久留米大学医学部の1次試験も行われます。
4校の医学部の1次試験が重なりましたが、医学部志望の受験生はどう動くかを考えてみましょう。

そもそも男子受験生は、東京女子医科大学医学部の受験資格を満たしていませんので東京女子医科大学を受けることは出来ません。
この時点で、ざっくり言うと医学部受験生の半分が抜けます。

九州の受験生は、「九州志向」が強く、女子受験生を含めほとんどの受験生は久留米大学医学部を受けるでしょう。
また、山口県の受験生も久留米大学医学部を受けると思います。

次に学力に自信のある受験生を考えてみましょう。
医学部志望で学力上位の受験生の多くは女子受験生を含めて、日本医科大学を受験するでしょう。
これは、皆さんも「そうだろうな。やっぱり日医だよな」と思うと思います。

では、久留米大学医学部でも日本医科大学でもない医学部受験生は、どう動くでしょうか?

男子受験生は日本大学医学部を受けることは間違いありません。
では、女子受験生はどう動くのでしょうか?

日本大学医学部も、アメリカンフットボール部の部員に関する良くないニュースがありました。
日本大学にもマイナスイメージはあるでしょうが直接、医学部が関わっているわけではありません。
また、東京女子医科大学のマイナスイメージの方が時期的に近い出来事です。

マイナスイメージの影響は、それほど「決定的」とまでは思いませんが、それでも
東京女子医科大学の受験を控える受験生はいるでしょう。

3,受験生は「学費」と「偏差値」から受験校を考える

これとは別に、受験生が考える要因は主に2つあると思います。
1つは「学費」、もう1つは「偏差値」です。
この2つの要因が受験生の動きに大きな影響を与えると考えられます。

まず、「学費」を見てみましょう。
受験生は「親になるべく負担を掛けたくない」という思いから学費を気にする受験生が多くなります。

日本大学医学部の、入学後の6年間の学費は3310万円です。
私立医学部全体では、真ん中くらいの学費になります。
東京女子医科大学医学部の6年間の学費は4534万円で、私立医学部で2番目に学費の高い大学です。
日本大学医学部の6年間の学費より1200万円ほど学費負担が大きくなります。

受験生心理として、「学費の高い東京女子医科大学は出来れば、避けたい」と考える受験生も少なくないでしょう。

次に、「偏差値」を見てみましょう。

河合塾の「医学部の偏差値ランキング」では日本大学医学部の偏差値を65.0としています。
東京女子医科大学医学部の偏差値は、川崎医科大学と並んで私立医学部で最も低い偏差値の、60.0としています。
2校の「偏差値」には偏差値5の差があります。

駿台予備学校の「医学部の偏差値ランキング」を見ると日本大学医学部は偏差値55としています。
東京女子医科大学医学部の偏差値は54としていて、偏差値の差は1に留まっています。

とは言え、医学部の偏差値を見ると日本大学医学部の方が東京女子医科大学を上回っています。
偏差値から考えると、「東京女子医科大学より日本大学医学部の方が難しい」ということになります。
受験生は「偏差値の高い大学に行きたい」と考える傾向がありますので、医学部の偏差値ランキングから考えると、日本医科大学に挑戦するほど自信があるわけではないが、それでも多少自信のある受験生は日本大学医学部を受けそうです。
医学部志望の成績上位層は日本医科大学、日本大学医学部に流れることが多そうです。

この他にも、「女子だけの環境より、男子も一緒の環境がいい」と考える女子受験生もいるでしょう。

このように様々な要因から、4校の医学部の中から東京女子医科大学を志願する受験生は限られると考えられます。
「男子受験生がいない」、「九州の受験生がいない」、「成績上位層も少ない」などの要因から今年の東京女子医科大学を受験する医学部志望者にとって、東京女子医科大学一般選抜は、医学部合格のチャンスが大きい医学部入試と考えられます。

4,東京女子医科大学は、どこにも無い特徴を持った素晴らしい医学部

東京女子医科大学を志願する受験生は少ないかもしれませんが、東京女子医科大学は女性医師の育成については他の追随を許さない歴史と伝統があります。
また、「多くの女性医師の仲間を得られる」という点でも他の医学部を圧倒していますし、東京女子医科大学病院で働く多くの女性医師を身近に感じながら6年間を過ごすことが出来ます。

素晴らしい医学部の1つだと思います。
理事長、学長も一新されました。

東京女子医科大学を受験される受験生の皆さんは、このチャンスをぜひ生かしてください。