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東京大学の志願者数は2004年の国立大学法人化以降最小

 

目  次

 

1,東大理科3類の志願者は前年比9.9%減少

 

2,東京大学前期日程 志願者数

 

3,東大の志願者減少の理由

 

4,京都大学医学部医学科は志願者増

 

 

1,東大理科3類の志願者は前年比9.9%減少

 

大学受験で京都大学と並んで最難関と言われる、東京大学前期入試の志願者が大学全体で昨年に比べ1011人少ない8421人となり、2004年の国立大学法人化以降最も少なくなりました。

志願者がこれまでで最小だったのは2021年の9089人でしたので、それと比べても668人少ない志願者でした。

 

医学部医学科に進む理科Ⅲ類の志願者は募集人員97人に対し375人が出願しましたが、昨年の志願者に比べ41人、9.9%減の志願者となりました。

 

これまでの模試の志願動向や、今年の共通テストの結果から受験生は「強気の出願をする」と予想されていました。

しかし、大学入試最難関の東京大学の志願者は、かつてないほど少なくなりました。

なぜ、東京大学の志願者は大きく減少したのでしょうか?

 

2,東京大学前期日程 志願者数

 

  募集人員 志願者数 倍率 前年志願者数
理科1類 1108人 2718人 2.5倍 3084人
理科2類 532人 1867人 3.5倍 2218人
理科3類 97人 375人 3.9倍 416人
文科1類 401人 1132人 2.8倍 1143人
文科2類 353人 971人 2.8倍 1050人
文科3類 469人 1295人 2.8倍 1521人
大学計 2960人 8358人 2.8倍 9432人

 

 

3,東大の志願者減少の理由

 

それはいわゆる、「足切り(2段階選抜)」にあります。

 

足切り(2段階選抜)とは、志願者数が予め定めた基準を超えた場合、大学入学共通テストの得点で第一段階選抜を行い、2次試験(個別学力試験)の受験者を絞ることを言います。

 

東大では、この足切り基準を厳しくしました。

文科1類、2類、3類の基準倍率を3.0倍から2.5倍に変更し、理科1類の基準倍率は

2.5倍から2.3倍に、理科2類の基準倍率を3.5倍から3.0倍に変更しました。

理科3類の基準倍率は従来通りの3.0倍で、変更はありませんでした。

 

この足切り基準が厳しくなったことから、「門前払いをされてしまうのでは」と考えた受験生が東大受験を回避したと考えられます。

 

第一段階選抜を通過した受験生の共通テスト最低得点は1000点満点で、理科1類が

808点、理科2類が814点、理科3類が770点でした。

意外な事に理科3類が最も低い得点となりました。

また、共通テスト最高点は理科2類の1000点満点の990点で、共通テストほぼ満点の受験生がいました。

 

4,京都大学医学部医学科は志願者増

 

ちなみに、東京大学理科3類と並んで大学受験の最難関とされる京都大学医学部医学科前期の志願者は、募集人員103人に対し301人が志願し、倍率は2.9倍でした。

前年の志願者は288人でしたので、京都大学医学部医学科前期の志願者は13人、4.5%の増加となりました。