目 次
1、 歯学部第一志望校に大逆転合格の生徒とは?
2,総合型選抜は朝日大学歯学部を受験
3,大阪歯科大学と朝日大学歯学部の推薦入試に挑戦
4,学力が急激に伸びた2つの理由
5,諦めることなく歯学部一般選抜に向かう。ついに歯学部合格
6,最後の最後に第一志望、大阪歯科大学に合格
7,ゼロからの出発でも正しい勉強を続ければ歯学部志望校に合格できる
1,歯学部第一志望校に大逆転合格の生徒とは?
メルオンの歯学部志望の生徒が、最後の最後で第一志望の大阪歯科大学に合格してくれました。
本人には失礼かもしれませんが、大逆転合格だと思います。
この生徒は京都府在住ですが、京都市からかなり離れている地域に住む高校3年生でした。
高校ではバスケットボール部に所属し、毎日非常に厳しい練習を続けていました。
と言うのも、この生徒が所属するバスケットボール部は、生徒が2年生の時に全国優勝をしている、バリバリの強豪校でした。
当然、全国優勝を狙っての厳しい練習漬けの日々でした。
生徒はバスケットボールで全国優勝をするために、その高校に入学し片道1時間半をかけて通っていました。
毎日の厳しい練習に加え、往復3時間の通学でしたから勉強が疎かになってしまうのも、仕方なかったと思います。
2,総合型選抜は朝日大学歯学部を受験
父親が歯科医師ということもあって歯学部進学を希望していましたが、いかんせん学力は非常に厳しいものがありました。
第一志望は、家から距離的に近いということもあって大阪歯科大学でしたが、大阪歯科大学は総合型選抜(AO入試)を実施していないため、総合型選抜(AO入試)は、朝日大学歯学部を受けることにしました。
朝日大学歯学部の総合型選抜は英語や一般常識などの筆記試験があり、総合型選抜で結果を出すことは出来ませんでした。
3,大阪歯科大学と朝日大学歯学部の推薦入試に挑戦
それでもすぐに気持ちを歯学部推薦入試(学校推薦型選抜)に切り替えて、その準備に集中しました。
第一志望の大阪歯科大学の推薦入試(学校推薦型選抜)は、歯学部の推薦入試としては珍しく「併願可」でしたので、推薦入試は大阪歯科大学と朝日大学歯学部の両方を受けることにしました。
大阪歯科大学の推薦入試は英語、数学、理科1科目ですので、3科目すべての科目の底上げが必要です。
とは言え、まずは基礎・基本をがっちり固めることが必要で、どの科目もはやる気持ちを抑えての勉強でした。
4,学力が急激に伸びた2つの理由
メルオンに入学した当初に比べ、学力は「順調」を超えるほど急速に伸びました。
その要因は2つあって、1つは「これまで勉強したことが無かった」ことです。
バスケットに打ち込んだ高校生活でしたから、勉強にはほとんど手を着けることが出来ませんでした。
しかしかえってそのことから、担当講師から「こうやりなさい」、「次回までに、これをやっておくように」と言われたことは素直に、着実にやっていました。
ともすると、「自分のやり方」にこだわる受験生が多い中、先生に言われたことを一歩一歩、着実にこなして行きました。
講師は、これまで多くの生徒を指導してきていますので生徒の状況やタイプによって最適な学習方法をアドバイスします。
結局、それが最も学力を上げることになりますが、この生徒は迷いなく言われたことをこなしていきました。
学力が急激に伸びた2つ目の要因は「バスケットボールで鍛えた集中力」です。
これまである意味「バスケットしかやっていなかった」のですが、展開の早いバスケットボールの特徴から、集中力は鍛えられていました。
本人にとっての「やるべきこと」がバスケットボールから勉強に変わりましたので、高い集中力で歯学部合格に向けて受験勉強に集中してくれました。
残念なことに大阪歯科大学と朝日大学歯学部の推薦入試(学校推薦型選抜)に合格することは出来ませんでしたが、けして諦めることなく勉強を続けました。
5,諦めることなく歯学部一般選抜に向かう。ついに歯学部合格
私立歯学部一般選抜(一般入試)は、多くの歯学部を受けることが可能ですが、的確な対策を行うために受験校はこれまで受けた大阪歯科大学と朝日大学歯学部を中心に考えました。
私立歯学部一般前期でも結果を出すことは出来ませんでしたが、生徒本人は少しずつ手ごたえを感じるようになっていたようです。
朝日大学歯学部総合型選抜を受けた時、英語はほとんど手が付かない状態だったのが一般選抜前期では、「行けるかも」という感じを持つところまで来ていました。
私立歯学部一般選抜の後期を受ける前に中期試験をやっている愛知学院大学歯学部中期を受けたところ募集人員わずか5名の歯学部入試で、ついに合格を手にすることが出来ました。
6,最後の最後に第一志望、大阪歯科大学に合格
そして最後の歯学部入試が第一志望の大阪歯科大学後期です。
募集人員約10名の歯学部人気校の試験ですから、歯学部入試の中でも厳しい入試であることは明らかでしたが、これまでの頑張りの集大成としての受験でした。
大阪歯科大学の後期は通常の3科目入試の他にチョイス1,チョイス2という方式もあって、どの入試方式で受けるかも綿密に相談して決めました。
そして、一昨日に合格発表があり見事に第一志望の大阪歯科大学から合格をいただくことが出来ました。
7,ゼロからの出発でも正しい勉強を続ければ歯学部志望校に合格できる
ほとんどゼロからの出発でしたが、最後の最後に目標を達成することが出来ました。
なにより、先生から言われたことを素直に実行する心と高い集中力が合格の秘訣だと思います。
私も何度も面接指導をしましたが、貪欲に吸収しようとする姿勢は大変印象的でした。
私立歯学部への進学を考えた時、推薦入試(学校推薦型選抜)や総合型選抜(AO入試)で合格の可能性を考えての受験も可能でしたが、そうはせず最後まで頑張り抜きました。
すべての受験生のお手本と言えると思います。
今の学力に自信が持てなくても、「志望校に合格するための的を絞った正しい勉強」を継続することで、志望校の合格を勝ち取ることは十分に可能であることを示してくれました。