医学部受験、歯学部受験を終えた3月末、多くの受験生は進学先が決まり、進学準備に入っていることでしょう。
しかし、医学部や歯学部の志望校に届かなかった場合や納得できる結果が得られなかった場合、来年度の再挑戦、すなわち「浪人」という道を選ぶ人もいます。
浪人生活は自由な時間が多い反面、自分を律する必要があります。
特にスタートダッシュとなる3月末の過ごし方が、その後の1年間を大きく左右します。
ここでは、浪人が決まった医学部志望者、歯学部志望者が3月末にやるべきことを、具体的かつ実践的にまとめます。
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1. 自分の受験を振り返る
まず最初にやるべきことは、「この一年の医学部受験、歯学部受験を徹底的に振り返ること」です。
具体的な振り返りのポイント
• 合否の結果
どの大学に合格・不合格だったかを整理しましょう。特に不合格だった大学の科目別得点や、難しかった問題、ミスした問題を思い出しながら記録しておくと良いです。
• 過去問の出来
受験前に解いた過去問と、本番の結果を照らし合わせ、どれほどの実力差があったのかを分析します。
• 学習計画の反省
夏までに基礎を固められていたか、秋から過去問演習にうまく移行できたかなど、年間を通した学習計画を見直します。
• 模試の結果
模試の偏差値や判定がどのように推移していたかも見直し、どこで伸び悩んだのかを確認しましょう。
この振り返りを通じて、「自分はなぜ不合格だったのか?」を客観的に分析することが重要です。
感情に流されず、冷静に弱点や課題を見つける姿勢が、次の合格への第一歩となります。
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2. 目標の再設定
次にやるべきは、「来年の目標を具体的に決めること」です。
• 志望校の再検討
本当にその大学で良いのか?学部の選択に後悔はないか?改めて自分の将来像と照らし合わせて志望校を見直しましょう。
• 志望校のレベルと現状の差
必要な偏差値、得点率、共通テストの目標得点を明確にし、今の自分とのギャップを認識することが必要です。
• 1年間のマイルストーン設定
1ヶ月ごとの到達目標や、夏までに基礎を仕上げる計画など、医学部合格、歯学部合格に向けた大まかな年間スケジュールを立てておくと勉強に軸ができます。
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3. 生活習慣の立て直し
浪人生活で最も重要なのが「安定した生活習慣」です。現役時代にありがちな「夜型」「休日の惰性」は、浪人生活では大敵です。
• 起床・就寝時間の固定
毎朝決まった時間に起き、毎晩同じ時間に寝る。このリズムを3月末からスタートさせましょう。
• 勉強時間の記録と目標化
何時間勉強したか、何に時間を使ったかを記録することで、無駄な時間を可視化できます。
最初は「1日6時間」を目標にしてもよいでしょう。
ここから徐々に勉強時間を増やして行ってください。
医学部志望者、歯学部志望者は1週間の勉強時間を予備校の授業時間も含めて80時間を目安としてください。
• 食事・運動の見直し
偏った食生活や運動不足は集中力の低下につながります。
軽い運動(散歩、ストレッチ)も取り入れ、健康的な生活を意識しましょう。
親元を離れて都市部の予備校に通う場合、ここが医学部合格、歯学部合格の大きなポイントとなります。
オンライン個別指導メルオンのように、全国どこでも自宅で授業が受けられれば、こういった問題は起きないのですが親元を離れると「コンビニのお弁当」中心になってしまったりします。
また、つい朝食を抜いてしまったりしがちです。
特に食事には注意してください。
自分では気付かないうちにコンディションを崩してしまいます。
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4. 勉強環境の整備
4月から本格的に勉強を始めるにあたり、今のうちに学習環境を整備しておくことが肝心です。
• 自宅学習のスペース確保
机の上を整理し、スマホやテレビなどの誘惑を遠ざけましょう。図書館や自習室なども活用できるよう、候補を探しておくのも良いです。
• 教材・参考書の整理
今後使う教材と、使わないものを仕分けし、必要な参考書・問題集を揃えておくとスムーズに学習を始められます。
• 予備校・塾の検討
通う予定があるなら、入学手続きや教材の受け取りなどを早めに済ませておきましょう。
独学の場合も、映像授業や通信教材、オンライン個別指導などを比較・検討しておくと安心です。
予備校を決める際に、費用も確認してください。
夏期講習や様々な講座などが別料金になっていることがあります。
こういったものは、予備校に「取らされる」と考えて下さい。
ちなみに、オンライン個別指導のメルオンは、追加の講座等はありません。
医学部受験コース、歯学部受験コースはそれぞれ「医学部受験生だけ」、「歯学部受験生だけ」で行われるのかも確認してください。
他学部志望者と一緒に授業を受けさせる予備校は少なくありません。
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5. 「春休み中にできること」をやる
3月末から4月上旬までの期間は、次年度の受験生としてのプレ期間です。
以下のような学習がおすすめです。
• 英単語・古文単語の総復習
時間のかかる基礎暗記はこの時期に一気に片づけてしまうのがコツです。
• 参考書の導入・精読
数学や英語の基本的な参考書や問題集を最初から丁寧に読み直し、土台を築き直すことができます。
• 弱点科目の着手
苦手だった科目はついつい後回しにしがちですが、この時期にあえて集中的に取り組むことで苦手意識を減らせます。
• 共通テストの復習
今年の共通テストの問題と自己採点結果を再確認し、出題傾向に慣れておきましょう。
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6. メンタルのケアと切り替え
浪人生活は孤独との戦いでもあります。3月末のこの時期には、気持ちの整理も大切です。
• 受験の悔しさを言葉にする
日記やメモに「なぜ悔しかったのか」「来年どうなりたいか」を書き出すと、感情の整理になります。
• 家族との対話
浪人を決めたことに対して不安やプレッシャーを抱えることもあるでしょう。
家族に気持ちを話し、理解と協力を得ることも大切です。
家族は医学部受験、歯学部受験の最大の理解者であり応援者です。
• 自分を責めすぎない
失敗は成長の糧です。浪人は「もう1年分、自分を磨けるチャンス」と前向きに捉える姿勢が、成功の鍵です。
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まとめ
医学部合格、歯学部合格を目指しての浪人生活は、計画性と自己管理がカギを握ります。
3月末という時期は、浪人としての「土台づくり」に最適なタイミングです。
ここでの準備と行動が、1年後の医学部合格、歯学部合格に大きな影響を与えます。焦らず、しかし油断せず、一歩ずつ進んでいく姿勢を大切にしましょう。
浪人は決して「敗北」ではありません。
むしろ、「良き医師になる」、「良き歯科医師になる」という、自分の夢に正直になれる「勇気ある決断」です。この一年が、自分の未来にとって誇れる時間となるよう、今日から新たな一歩を踏み出してください。
浪人生活を迎えるに当たって相談したいこと、聞いておきたいことがあれば、いつでもメルオンにご相談ください。
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