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藤田医科大学が学費大幅値下げ!受験生はどう動く?【2026年度入試】

目次

1️⃣ 藤田医科大学、学費約30%値下げの衝撃!
2️⃣ 他大学との比較と最近の学費動向
3️⃣ 国立医学部志望者を狙う“本当の狙い”とは
4️⃣ 藤田医科の志願者は急増する?その可能性を読む
5️⃣ それでも“急増しない”理由:学費以外の優先事項
6️⃣ 志願者数に最大影響を与える「入試日程」
7️⃣ まとめ:今後の注目ポイントと受験生へのアドバイス

 

1. 医学部学費の変化と他大学・最近の動向比較

2026年度入学生から、藤田医科大学は医学部の6年間の学費総額を従来の2,980万円から2,152万円へと約30%の大幅値下げを実施します。

学費の値下げ額は828万円にも上り、慶應義塾大学医学部とほぼ同等の水準になります。

なお、私立医学部の6年間の学費は実質的に学費負担のない自治医科大学、修学資金貸与制度を持つ産業医科大学や東北医科薬科大学などを除くと国際医療福祉大学医学部が6年間の学費総額1850万円で最も学費負担の少ない大学です。

国際医療福祉大学医学部は特待制度も充実しており「国立より安い学費」をアピールしています。

過去の学費低減の動きを見ても、関西医科大学は2023年度に学費を2,770万円から2,100万円へ下げた結果、志願者数が一般入試だけでも約1.4倍に増加したという実績があります。

学費値下げの効果は一定程度実証されており、私立医学部各大学がよりよい学生確保のため学費を改定する流れが見て取れます。

ちなみに関西医科大学が大幅な学費の低減を発表した際には、ライバル校である大阪医科薬科大学も学費低減を追随しました。

2. 「国公立医学部志望者」を狙う藤田医科大学の意図

藤田医科大学は以前から、国公立医学部志望者をターゲットに、「国公立に合格した場合は辞退可」の総合型選抜「ふじた未来入試」や、大学連帯保証の低金利ローン「FUJITA学援ローン」などを整備し、国公立医学部志望の受験生にも選ばれる戦略を強化していました。

今回の大幅値下げはその延長線上にあり、経済的ハードルを下げることで、国公立医学部狙いの高学力層を取り込みやすくし、研究大学としての質も担保する狙いが窺えます。

3. 志願者は急増するのか?

学費の大幅値下げにより、志願者数増は十分に期待されます。

実際、関西医科大では、「学費引き下げで志願者4割増」を見せており、藤田医科大学も同様のパターンになる可能性があります。

ただし、その効果の大きさやタイミングは他大学医学部の動向が出揃っていませんので、未確定です。

いずれにしても、受験生の皆さんは来年度の医学部受験志願動向に注目です。

4. ただし“急増しない”理由も存在

一方で、志願者急増には以下のような「制約」があると考えられます。

  • 「とにかく合格したい」層が多数

私立医学部受験生やその保護者にとって、学費よりも合格の「可能性」が重視されるケースが多く、学費以上に偏差値や入試難度のほうが明確な判断材料となります。

  • 日程や難度重視の傾向

一般選抜の志願者数に最も影響を与えるのは「入試日程」です。

例えば藤田医科大学の一般選抜1次試験日が他の医学部2校と重なことがあった場合、むしろ志願者が減る可能性もあります。

無いとは思いますが、同じ愛知県の愛知医科大学と藤田医科大学の1次試験日が重なると当然、志願者は2分されるでしょう。

 

つまり、学費の引き下げがあっても、それがすぐに大きな志願者増には直結しないケースは多々あるのです。

5. 医学部入試で志願者数に最も影響するのは「入試日程」

先に述べたように、医学部入試で最終的に志願者数を左右する最大要因は、入試日程です。

以前、関西医科大学が学費を下げた際、試験日程が他の医学部と重ならなかったことで志願者が大きく増えたということも言えます。

藤田医科大学も一般選抜1次試験の日程がどの日になり、他大学との重複があるのか無いのかで、志願者増減が大きく変わる可能性があります。

とはいえ、まだ2026年度入試の日程は発表されておらず、募集要項や出願要領が完成するのは例年通り2025年7月以降と見られます。現時点では日程の見通しが立たず、今後の情報公開が最重要です。

🧭 今後の注目ポイント

  1. 8月以降の募集要項発表:入試日程・方式の詳細が志願者数に影響する最大のファクターとなります。
  2. 模試・予備校の志望動向:各予備校が藤田医科大学を「併願先」や「滑り止め」の傾向としてどう評価するか。
  3. 日程との重複具合:国立志望者が選びやすい日程かどうか。

 

まとめ:学費引き下げは確かに魅力だが、受験生の動きは多様

  • 医学部の学費を約30%削減し、私立医学部で上位水準の負担軽減を実現。
  • 国立併願者を狙う制度と相まって、志願者増の可能性あり。
  • ただし、合格確実性や日程といった他要因も依然強く影響。
  • 特に入試日程の発表は、志願者数予測で最重要。7月以降の情報公開に注目です。

藤田医科大学の今回の学費改革は、長期的に受験市場にどのような影響を与えるのか──注目していきたいところです。

受験生・保護者の皆さんは、今後の入試日程や大手予備校の志望動向にもご留意ください。

ちなみに、医学部専門予備校の方がYouTubeで藤田医科大学の学費値下げについて話していました。

医学部を卒業された方のようですが、ご自身は非常に優秀であったため、藤田医科大学の受験は考えたことがなく、一般的な私立医学部受験生の感覚はあまり分かっていないようにも感じました。