医学部の情報を読み解く

医学部入試を受験した生徒から「少なくとも1次は通っていると思った」
「あれだけの手応えで合格していないなんて信じられない」といった声を
たびたび聞きます。
本人は医学部入試で「出来た!!」と感じていても合格発表には自分の
受験番号が無い、ということはけっして珍しいことではありません。

今年も「出来たはず」と感じている生徒と講師が、問題を持ち帰ることのできる
大学の問題を一緒にやり直しましたが、生徒本人が気付いていない間違いが、
どの科目でも見つかりました。

こういったケースでなくても実際の入試で自分はどれ位の成績だったのかを
知っておくことは大切なことです。
「あと何点足りなかったのか」「どの科目が足を引っ張ったのか」
今年の受験勉強を進める上で、こういったことを知っておくことは、とても意味のあることです。

医学部の成績開示は、大学によりその内容が異なりますが、今年医学部を
受験した方はぜひ成績開示をしてください。

私立医学部で成績開示を行うのは、
自治医科大学獨協医科大学杏林大学医学部慶應義塾大学医学部
昭和大学医学部東京医科大学東京慈恵会医科大学日本大学医学部日本医科大学
北里大学医学部聖マリアンナ医科大学金沢医科大学藤田保健衛生大学大阪医科大学
関西医科大学近畿大学医学部兵庫医科大学川崎医科大学久留米大学医学部
産業医科大学福岡大学医学部
の21大学です。

具体的な成績開示の方法は大学によって異なりますので、入試要項や
各大学のHPでご確認下さい。
尚、私立歯学部で成績開示を行う大学は
日本大学歯学部日本歯科大学新潟生命歯学部愛知学院大学歯学部
の3校です。

ところで昨日、このブログで触れた医学部の新設に関して、新たな報道がありました。

福島県郡山市の一般財団法人「脳神経疾患研究所」が郡山市内での医学部の
新設を申請する方針を固めたとのことです。医科大学を設立するためには校舎などの
教育設備を整えるのはもちろん、教員を集めることも必要ですし、大学病院も備える必要があります。
医科大学新設のハードルは相当高いと言わざるを得ません。

福島県郡山市といえば奥羽大学歯学部があります。教員も病院も医学部としては
十分ではないのでしょうが、ある程度は既に整っています。ひょっとすると奥羽大学との
何らかの連携を考えているのかもしれません。