歯学部入試

歯学部の定員割れを考えてみる(1)

先日、日本私立学校振興・共済事業団から
平成22年度私立大学・短期大学等
入学志願動向
が発表されました。

私立大学のうち定員を割った大学の割合が
40%台の後半(昨年は46.5%が定員割れ)で推移し
半数以上の私立大学で定員割れとなる日も近いと
言われていたのですが、
この調査によると今年度は定員割れの大学は
昨年の265校から217校へと48校減少し、
全体では38.1%となり
4割を切るところまで改善したとのことです。

私立大学は各大学が入学者確保のために知恵を絞り
入試の多様化・複線化を進めてきたことも
効果があったようです。

ちなみに私立大学の志願者数も前年から約11万人、
3.5%の増加でした。

私立大学全体で見ればここ数年続いていた厳しい状況も
一息ついたと言えそうですが、
学部系統別の定員充足率を見ると
歯学、薬学のふたつだけが定員充足率100%を
割り込むことになりました。

歯学、薬学ともに資格に直結する学部として
以前は人気があったのですが、
ここ数年は、6年という長い履修期間と
高額な学費の一方で、
卒業後に対する不安が大きいということから
受験生が敬遠してきました。

特に歯学の今年度の定員充足率は68.0%と、
3割を超える欠員が出てしまいました。
薬学の定員充足率は95.4%)

入試はその時の社会的な出来事や
経済状況などによって大きく変動します。

今は圧倒的な人気を集めている医学部も、
何かのきっかけで大きく変動することも
ないとは言えません。

歯学部の現状に対して
皆さんはどの様に感じていらっしゃるでしょうか?

私はいくらなんでも行き過ぎだと思っています。
逆に言うと歯学部受験生にとって、
こんなチャンスを活かさない手はありません。

続きはまた明日。