受験生の歯学部離れが目立ちますが、
それにしても定員割れを起こすほど
歯学部は魅力のない学部なのでしょうか。
確かに卒業するまで6年かかります。
学費も高額です。
しかし、同じ様に学費が高く
卒業までに6年が必要な医学部は
毎年志願者数の過去最高人数を
更新するほどの人気を集めています。
では、何が違うのでしょう。
もちろん、仕事の内容が違います。
このことも歯学部と医学部の大きな違いです。
しかし、仕事内容の違いだけでなく
将来に対する期待が異なっていると思います。
「歯医者は食えない」
この言葉に象徴されるように
歯科医は多過ぎてやっていけないという意識を
受験生やご家族が抱いているのではないでしょうか?
でも、それって本当に正しい?
コンビニの店舗数より
歯科診療所の数の方が多いのは確かです。
以前に比べて歯科診療所の数が
多くなったのは事実です。
では、「こんなに歯医者が増えてしまったんだから、
これから歯医者になるのは無謀」でしょうか?
新しく歯科医になる人がいれば
引退する歯科医もいます。
このバランスが今後、どうなるかが肝心です。
歯学部関係の方々によれば
今後、歯科医は減少していくだろうとのことです。
現状も、「誰れがやっても黙っていて患者さんが
たくさん来てくれる時代ではなくなったが、
歯科医が必要なくなったわけではない」
ということです。
歯科医は世の中にとってなくてはならない大切な職業です。
なんとなく歯学部を敬遠するのではなく、
オープンキャンパスなどを通じて
直接、歯学部の方から卒業後の状況などを
聞いてみるといいでしょう。