今年の歯科医師国家試験、第117回歯科医師国家試験の合格発表が本日、行われました。
今年の歯科医師国家試験には3568人が志願し、そのうち3117人が実際に歯科医師国家試験を受験しました。
今日発表された合格者は2060人で、合格率は66.1%でした。
歯科医師国家試験の合格率はここのところ厳しい数字が続いていますが、その理由として「歯科医師数の抑制」が言われています。
歯科医師国家試験の合格率を新卒と既卒に分けて見てみると、新卒の合格率は81.5%ですが、既卒の合格率は39.8%で歯科医師国家試験の合格率は新卒と既卒で大きな差があります。
歯学部卒業と同時に歯科医師国家試験に合格できないと、厳しい現実が待っていると言ってもよさそうです。
新卒の合格率は80%を超えていますので、歯学部入学後きちんと勉強を積み重ねていけば
歯科医師国家試験合格の可能性は高いと言っていいでしょう。
歯学部を国立、公立、私立に分けて見てみると国立大学歯学部の新卒合格率は90.2%、既卒の合格率は46.2%、新卒と既卒を合わせた国立大学歯学部全体の歯科医師国家試験合格率は78.8%でした。
公立大学歯学部の新卒合格率は79.1%、既卒の合格率は58.1%で、新卒と既卒を合わせた公立大学歯学部全体の合格率は73.5%でした。
私立大学歯学部の歯科医師国家試験合格率を見てみると新卒の合格率は78.8%、既卒の合格率は38.0%、新卒と既卒を会わせた私立大学歯学部全体の合格率は62.0%でした。
国立大学歯学部と私立大学歯学部で、新卒の合格率と既卒の合格率の差が大きくなっています。
歯学部卒業時には、歯科医師国家試験に合格できる力を備えておかないと苦労する、と言えそうです。
大学別に歯科医師国家試験の合格率を見ると、新卒と既卒を合わせた大学全体の合格率が90%を超えたのは、合格率97.7%の東京歯科大学ただ1校だけでした。
東京歯科大学の合格率は新卒で99.2%、既卒で80.0%となっており、既卒の合格率も国公立歯学部を含めてダントツのトップです。
新卒の歯科医師国家試験合格率が90%を超えた歯学部は北海道大学歯学部、大阪大学歯学部、岡山大学歯学部、長崎大学歯学部、鹿児島大学歯学部の国立大学歯学部5校と、東京歯科大学、昭和大学歯学部、松本歯科大学、大阪歯科大学の私立歯学部4校でした。
オンライン個別指導メルオンでも歯学部の進級支援や歯科医師国家試験対策を、歯科医師と医師のダブルライセンスを持つ先生が個別指導で行っていますが、指導していた生徒が歯科医師国家試験に合格しました。
今年の第117回歯科医師国家試験の大学別合格状況などの詳細は、厚生労働省のホームページで見ることが出来ます。