大阪医科薬科大学医学部が、新たに学校推薦型選抜(推薦入試)を実施することになりました。
これまで大阪医科薬科大学医学部では、総合型選抜(AO入試)の「至誠仁術」入試を行っていました。
この「至誠仁術」入試は、募集人員3名の専願制と、募集人員5名の併願制の2種類を行っていましたが、このうち専願制を廃止し新たに学校推薦型選抜を実施します。
大阪医科薬科大学の学校推薦型選抜は、公募制で募集人員は10名になります。
これに伴って、一般選抜前期の募集人員が75名から68名に7名減となります。
「至誠仁術」入試専願の3名と一般選抜前期の7名が、公募制推薦の10名に振り向けられます。
大阪医科薬科大学医学部学校推薦型選抜の受験資格は、現役生のみで評定平均4.0以上ですが、細かいところは入試要項で確認してください。
さて、大坂医科薬科大学医学部推薦入試の試験科目ですが、配点100点の数学、配点150点の理科(2科目)、そして小論文・面接になります。
驚いたことに、英語の出題はありません。
私立医学部受験では、「数学無しでの受験は出来ても、英語は逃げられない」というのが常識でしたが、大阪医科薬科大学医学部入試がその常識を打ち破りました。
なお、試験時間は数学が60分、理科が2科目で90分となっています。
ところで昨年、関西医科大学が医学部の6年間の学費を670万円引き下げることを発表し、それに追随するように大阪医科薬科大学も医学部の学費を引き下げました。
ただ、大阪医科薬科大学医学部の学費引下げは、300万円と関西医科大学に比べると小さく、学費改定後で比べると関西医科大学の方が741万円、学費は低くなりました。
先日、大阪医科薬科大学医学部の方に、「関西医科大学の学費引下げの影響はありましたか?」とお聞きしたところ、「全く感じなかった」という返答でした。
確かに、大阪医科薬科大学医学部一般選抜の志願者数は、前期一般枠で前年の1575名から1802名に、227名増えています。
後期でも798名から920名に122名増えています。
また、共通テスト利用入試でも志願者は461名から675名に214名の増加でした。
どの入試でも志願者は増えています。
志願者数を見ると、確かに関西医科大学の影響は無さそうです。
大阪医科薬科大学医学部の方の話によれば、合格者の入学手続き状況もこれまでと変化は無かった、とのことでした。
大阪医科薬科大学医学部のブランド力は、かなり強いと感じます。
なお、大阪医科薬科大学医学部一般選抜では、数学の試験時間が前期も後期も10分短くなり90分に変更されます。