目次
1. 河合塾全統模試と医学部・歯学部の大学別模試の違い 2. 医学部、歯学部の大学別模試を受ける前に知っておきたいこと 3. 医学部入試、歯学部入試の「本番」を経験することに意義がある 4. 東京歯科大学推薦入試の過去問再現に成功 5. 東京歯科大学推薦入試の数学は1問2分半で解く 6. 東京歯科大学推薦入試の英語長文は単語力 7. 東京歯科大学推薦入試の小論文 |
1.河合塾全統模試と医学部・歯学部の大学別模試の違い
例えば、金沢医科大学AO入試模試や東京歯科大学推薦入試プレテスト、福岡大学医学部一般選抜模試など、医学部入試や歯学部入試に向けての大学別の模擬試験やプレテストが様々な予備校で実施されています。
河合塾の全統模試や駿台予備学校の駿台模試は文系・理系、国公立・私立全ての受験生を対象にしています。
ですから、私立医学部入試や私立歯学部入試では「出ない問題」も出題されます。
これに対して大学別の模擬試験、プレテストは「出る問題」で構成されています。
「出る問題」と言っても、正しくは「この大学の、この試験ではこの分野からの出題が多い」
「この大学は、こういった問い方をする」といったことになります。
また、マーク式の出題形式ならマーク式で作られます。
大学別の模試を作る予備校は、限りなくその大学のその入試に近づけようと努力します。
受験生が大学別の模試を受ける意味は、「本番入試の前に、本番に近い内容の試験を受ける」ことにあります。
医学部入試や歯学部入試に向けての大学別模試やプレテストの受験を考える受験生も少なくないと思います。
こういった試験を受ける前に、受験生なら知っておきたいことがあります。
2.医学部、歯学部の大学別模試を受ける前に知っておきたいこと
それは、「大学別の模試、プレテストは本番入試より難しめに作られることが多い」ということです。
例えば、近畿大学医学部推薦入試プレテストの問題を、実際の近畿大学医学部推薦入試の問題に比べて易しめに作ったとすると、どうなるでしょう。
プレテストを受けた時は易しめの問題に手応えを感じた受験生も、実際の近畿大学医学部推薦入試では、「難しい」と感じるでしょう。
こうなると受験生としては「プレテストは役に立たなかった」と感じるでしょう。
一方、プレテストの問題を実際の入試に比べ難しめに作った場合はどうでしょう?
プレテストでは上手く解けなかった受験生も、実際の入試の問題の方が易しいので、試験会場では「解ける」と感じることが多くなるでしょう。
そうすると受験生は、「プレテストを受けておいて良かった」となるでしょう。
予備校としては当然、「役に立たなかった」と思われるより、「受けておいて良かった」と思ってもらった方がいいので、大学別の模試やプレテストは実際の医学部入試、歯学部入試の問題より難しめに作られることが多くなります。
ちなみに近畿大学医学部推薦入試の過去問は公表されていますので、過去問を優先して解いてください。
医学部入試、歯学部入試に向けた大学別の模試を受けて「難しい」と感じ自信を無くすことの無いようにして下さい。
「実際の入試より難しく作っているのだから当然」と考えてください。
3.医学部入試、歯学部入試の「本番」を経験することに意義がある
また、こういった大学別の模擬試験を受ける意味は、「本番」を経験することに意義がありますので、「試験時間が実際の入試と違う」、「問題数が実際の試験と違う」といった模試が
あれば、「限りなく本番入試に近づけた」とは言い難いものですから、避けた方がいいでしょう。
例えば東京歯科大学推薦入試の数学は試験時間50分で、20問を解きます。
「50分で20問を解く」ことを経験することに意味がありますが、試験時間70分で作られていたりすると、受ける意味が分からなくなります。
4.東京歯科大学推薦入試の過去問再現に成功
話は変わりますが、オンライン個別指導メルオンでは、東京歯科大学推薦入試の対策講座を
準備しています。
東京歯科大学の推薦入試は過去問を公表していませんが、メルオンでは英語と数学の過去問を完全に再現することに成功しました。
東京歯科大学推薦入試の英語では、長文問題が2題出題されます。
長文問題で使われた英文を見つけることは簡単ではありませんが、2題とも使われた英文を突き止めることができました。
数学も、昨年推薦入試で出題された全20問を再現しました。
残念ながら理科については再現出来ていません。
5.東京歯科大学推薦入試の数学は1問2分半で解く
数学の問題を再現した先生は、「生徒がこの問題を見たら、易しいと言うかもしれない」と話していました。
それに加えて、「20問を50分で解くとなると、1問を2分半で解かなければならない。
こうなると、とても易しいとは言えない」と話していました。
一つひとつの問題を見ると「易しい」、「解ける」と思うかもしれませんが、1問を2分半で計算間違いをしないで正確に解くことは簡単ではありません。
ここに、東京歯科大学推薦入試の数学の難しさがあります。
なお、東京歯科大学では今年から数学の出題範囲に「データの分析」を加えましたので、ここもやっておく必要があります。
当然、東京歯科大学推薦入試対策講座では、データの分析にも触れます。
6.東京歯科大学推薦入試の英語長文は単語力
英語の先生は長文問題で使う英文のネタ元を見つけ、「こういうところから取って来るから、
難しい英単語が多くなるんだ」と話していました。
東京歯科大学推薦入試の英語長文問題では、単語力が欠かせません。
東京歯科大学推薦入試対策講座で使う教材の打ち合わせの際に英語を担当する先生は、「これ以上難しくすると誰もついてこられないので、実際の入試と同じレベルの教材を作ります」と言っていました。
英語の整序問題も変化がありそうなので、そこにも注意してもらいたいとのことでした。
7.東京歯科大学推薦入試の小論文
東京歯科大学推薦入試の小論文も、手強い小論文です。
テーマ型小論文は毎年、歯科医療に関係するテーマが与えられます。
昨年は、「歯学部の学生としてどのような心構えで学生生活を送るべきか」と言ったようなテーマが与えられました。
このテーマ型小論文は書き慣れれば問題ないと思いますが、東京歯科大学推薦入試の小論文では、「与えられた図の書き方を説明する問題」、「一般常識」なども出題され、小論文全体としては、手強いものです。
東京歯科大学推薦入試を受験予定の皆さんは、ぜひ「東京歯科大学推薦入試の小論文」に慣れておいてください。