「夏」が終わり、これから医学部入試、歯学部入試に向けて模擬試験も本格化していきます。模試を受けることは大切なことですが、ただ受ければいい、というものではありません。
模試は、入試のために受けます。
本日は、模試の受験を最大限、入試本番に生かすために考えて欲しいことをお伝え致します。
模試を受験することで、現在の自分の立ち位置を知ることが出来ます。
大学受験生全体の中で、自分はどうなのか?
医学部受験や歯学部受験で、自分と同じ志望校の受験を考えている受験生の中で、自分はどうなのか?
科目ごとに見ると、自分はどうなのか?
志望校合格の可能性は、どのくらいなのか?
やったことは、ちゃんと身についているのか?
自分は、ケアレスミスをしがちなのか?
模試を受けることで様々なことが分かります。
これらは普段の勉強ではなかなか分からないことですから、これらのことだけでも模試を受ける意味は十分にあります。
ほとんどの受験生は、模試をここまでしか活用していません。
それでは入試本番に向けて足りないことがあります。
それは、「実際の医学部入試、歯学部入試の緊張感を味わう」ということです。
模試は、入試本番のために受けるものです。
そうであればぜひ、実際の医学部入試、歯学部入試に近い経験をすることも欠かせません。
実際の医学部入試、歯学部入試の試験当日は、ライバルとなる受験生で溢れている電車やバスで試験会場に向かいます。
この時点でいつもとは全く違う雰囲気です。
試験会場は、慣れない場所で道に迷うかもしれません。
試験会場は、知らない人ばかりです。
試験官も知らない人です。
試験会場のトイレの場所も分からないかもしれませんし、非常に混んでいるかもしれません。
昼食も一人で食べることになりそうです。
こういった中で、自分の力を出し切る必要があります。
こういった試験本番に近い環境を経験するためには、模試は学校を出て一人で受けることです。
高校や予備校、塾で模試を受けることになれば、「いつもの場所で、いつもの人たちと」になってしまいます。
これでは、入試本番の緊張感とは無縁の中で模擬試験を受けることになります。
模試を通じて、実際の医学部入試、歯学部入試に近い経験をするためには模試を個人で申し込むことです。
そうすれば、知らない場所で知らない人に囲まれての受験になります。
尻込みするかもしれませんが、「アウェー」を経験することは、必ず入試当日に生きて来ます。