医学部を目指す受験生の中には、高校を中退している人や30歳を越えている人もいるでしょう。
そういった受験生の中には、「本当に医学部受験で、合格をつかみ取ることは出来るんだろうか?」と不安な気持ちと戦っている人もいると思います。
現在の医学部受験では、高校中退や年齢などを気にする必要はありません。
「現在の」としましたが、以前は確かに経歴や年齢、性別などから不利な扱いを受けた受験生もいました。
しかし、東京医科大学の不正入試発覚をきっかけに文部科学省が医学部入試の詳細を調査したところ、国立大学医学部を含めたいくつかの医学部で受験生に対し「不適切な扱い」を行っていたことが明らかになりました。
これ以来、文部科学省は大学医学部に対し毎年、詳細な報告を求めるようになりました。
その結果、現在の医学部受験では年齢、性別などを理由とした「差別」は無くなりました。
「差別は無くなった」と言っても、「3浪以上は一律10点減点」といった「一律での差別が無くなった」ということです。
高校中退者や年齢の高い受験生は、大学も「この受験生を本当に入学させてもいいのか?」と考えるでしょう。
そこで合否の大きなポイントとなるのが、「面接」です。
医学部の面接官が真剣に受験生と対し、「この受験生なら入学させても問題ない」と評価されれば、合格通知を手にすることが出来ます。
しかし、「この受験生を入学させることに消極的にならざるを得ない」と面接官が判断すれば、合格は遠のくでしょう。
高校を中退して高卒認定を取得した受験生に対しての面接では必ず、「なぜ、高校を中退したのか?」と問われるでしょう。
この質問に対する答え、面接官が満足する答えを準備しておけば面接は怖くありません。
年齢の高い受験生には、「なぜ、この年齢になっての受験なのか?」、「入学後、年の離れた同級生と上手くやって行けるのか?」などの質問が行われます。
ここでも、医学部の面接官が満足する答えを準備しておけば問題ありません。
オンライン個別指導メルオンでは今年、30代の受験生3名が医学部に合格し、進学しました。
いずれも違う大学で合格通知を手にしていますので、医学部全体の話と捉えて間違いありません。
そのうち1人は、高校を中退している30代の受験生でした。
もちろん、準備した「面接の答」は、3人それぞれに合わせていますので、3人とも違う答えですが、3人それぞれの答を聞いたいくつかの医学部の面接官は同じように「この受験生なら入学させても問題ない」と判断したということです。
昨年は30代半ばの受験生も、また別の大学医学部合格に導いています。
自分の経歴や年齢などに不安を持つ受験生はいると思いますが、きちんとした準備さえ出来れば、何も不安に思うことはありません。
面接指導を受けることがあれば、指導する担当者に「医学部の面接は、なんのために行うのですか?」と聞いてみて下さい。
「将来、良き医師になるかを見極めるため」と言うようなら、「面接官が満足する答」は期待できないので、担当者を変えてもらった方がいいと思います。
ちなみに先日、30代半ばでお子さんをお持ちのシングルマザーで医学部2校に合格した女性のインタビューを撮りました。
メルオンサイトには、今年と去年の30代での医学部合格者のインタビューが掲載されていますが、この女性のインタビューもまもなく公開致します。