医学部入試

その問題集は自分にとって適切な問題集ですか?

受験生の皆さんは医学部入試、歯学部入試に向けて高校や塾・予備校の授業の他に、自分でも問題集を使って勉強していると思います。

問題集を使うのはいいのですが、その問題集が「自分にとって適切なのか」は重要です。

 

今、使っている問題集を使う理由は何ですか?

「みんな、これを使っているから」、「医学部受験(歯学部受験)なら、これが定番だから」

こういった声が聞こえて来そうです。

「医学部に合格した先輩が使っていたから」というのも、ありそうです。

 

これらの「その問題集を使う理由」には、「自分には向いているのか、どうか?」という視点が欠けています。

 

「この問題集は定番」、「誰もが使っている」ということはその通りであっても、「自分にあっているか?」は、別の話です。

その問題集自体は入試に直結する優れた問題集であっても、「自分の学力はその問題集を使うレベルに達していない」ということがあります。

 

数学で受験生に人気のある問題集に数研出版の「チャート式」があります。

このチャート式は、親御さんが受験生の頃も人気があった、まさに「大学受験の定番」と言える問題集です。

 

このチャート式は赤、青、黄、白と難易度別に4種類があります。

数学が苦手な受験生が、「医学部に合格した人は、みんな青を使っていた」という理由で青チャートの取り組むことは適切でしょうか?

 

現状の学力から言えば、青ではなく黄がふさわしいのかもしれません。

本来は黄チャートに取り組むべき受験生が自分の学力とは関係なしに「青チャートをこなさないと医学部には合格出来ない」という意識から青チャートに取り組んでも、数学の力は期待したようには伸びないでしょう。

青チャートの前に、やるべき問題集があるはずです。

 

数学が苦手な受験生が「歯学部入試なら黄チャートで対応できる」ということで黄チャートを使って勉強することがあった場合、一見適切な勉強のように見えますが本当に適切なのか考える必要があります。

 

チャート式は、量が多い分厚い問題集です。

数学が苦手な受験生が、分厚い問題集をこなせるでしょうか?

1周ではなく3周くらいはしたいところですが、やれるでしょうか?

 

本当は、「もっと薄い問題集の方がいい」ということもあり得ます。

「チャート式に取り組んだものの、途中で終わってしまった」となっては、歯学部受験に向けたせっかくの努力も結果に結び付かないでしょう。

 

今、使っている問題集は、今の自分が使うにふさわしい問題集なのか一度、振り返ってみるといいと思います。