昨日は、「問題集は3周やればいい、というわけではない」という話題をお伝えしました。
「漫然と問題集を3回やるのではなく、目的意識を持って問題集に取り組むことが大事」と
いう話でした。
医学部受験、歯学部受験に向けて問題集に取り組むのはいいのですが、昨日も触れたように一口に問題集と言っても、「これが出来ないと、そもそも勝負にならない」という基本レベルの問題集もあれば、「医学部入試、歯学部入試でよく出る頻出問題を集めた問題集」もあります。
さらに、「この問題の出来が合否を分ける」という、いわゆる入試レベルの問題を集めた問題集もあります。
受験生は「このレベルの問題集をやっておかないと合格出来ない」と考えがちです。
受験生心理として「医学部入試、歯学部入試で合格したい」という気持ちがありますので、
少し難し目の「入試レベル」の問題集に取り組みたい気持ちが強いと思います。
ただ、入試レベルの問題集に取り組んでも上滑りで終わってしまう受験生もいます。
問題集にある問題と全く同じ問題が、実際の医学部入試、歯学部入試で出題されれば解けるでしょうが、少し形が変わっただけで解けなくなってしまうことが想定されます。
それは、「ただ単に解答を覚えているだけ」だからです。
なぜ、そういう道筋で解答するのかの理解が不十分なまま、問題の解答を覚えることで、
「出来た、出来る」と思ってしまいがちです。
「なぜ、そういう解答になるのか?」の理解こそが大切です。
医学部受験、歯学部受験で合格を勝ち取るためには、自分の実力を積み上げることが何より重要です。
基本事項の理解が不十分であれば、まず基本事項を固めることは欠かせません。
一足飛びに入試レベルの問題に取り組んでも、十分に消化出来ないままになるでしょう。
今の自分の実力に合った問題集は、どれなのかをしっかり考えてください。
また、医学部受験と歯学部受験では「どこまでやればいいのか」が異なります。
「受験生なら、みんなこの問題集をやっている」は危険な考えです。
「自分は、どこまでやればいいのか」を考えることも大切です。
「今の自分にとって本当に必要な問題集は、どの問題集か?」を考えてください。