医学部入試

勘違いしてない?問題集は3周やればいいというものではありません。

医学部受験、歯学部受験に向けて毎日頑張っている受験生の皆さんは、誰もが「問題集は3周やれ」と聞いたことがあるでしょう。

 

言葉を変えて言うと、「3冊の問題集を1回ずつやるより、1冊の問題集を3回(3周)やった方が効果的」ということです。

受験生や先生からの支持が厚い、「定番」と言われる問題集があります。

内容としては、「これを知らないと勝負にならない」という基礎固めのための問題集であったり、「実際の入試でよく出題される頻出問題」を集めた問題集であったり、「入試でこの問題が合否を分ける」という、いわゆる入試レベルの問題集など様々ですが、「定番」と言われる問題集は、その内容、構成がしっかりしているからこその「定番」です。

 

ですから、先生や先輩は「問題集を3周やって、その問題集を自分のものにする」ことを勧めているのです。

これは「1回やっただけで、その問題集を自分のものにするのは難しい」ということから来ています。

 

「定番と言われる問題集を3周やる」のはいいのですが、「ただ3周やればいいのか」というと、それは違います。

「1回やっただけでは自分の中に定着しない」から、「繰り返しやる」ということで、3周やることが目的ではなく、「問題集の内容を自分の中に定着させる」ことが目的です。

 

1回やって、2回目に入った時は1回目と同じように全問、取り組むのは効率的な勉強とは言えません。

医学部入試、歯学部入試に向けて、やらなければならないことは膨大です。

医学部入試、歯学部入試で合格点を取るためには、効率的な勉強は欠かせません。

 

問題集の2周目は、問題を見て「正解への道筋」が頭に浮かぶようなら、解答を見て確認するだけでもいいでしょう。

3周目も同じです。

問題を見ても「あれ?どうやるんだっけ?」、「これ、なんだったっけ?」という問題は、もう一度丁寧に取り組んでください。

 

「問題集を3周やる」のは、漫然と3周やればいいというものではありません。

何のために3周、3回やるのかを考えて、「自分のものにする」という目的に合わせた2周目、3周目を行って、問題集の内容を定着させてください。