医系予備校の中では伝統のある野田クルゼさんと東京医進学院さんが
それぞれ大手塾さんに身売りされたのは時代の流れなのでしょうか。
野田さんも東医進さんもここのところ
あまりいいうわさを聞いていませんでした。
細かい内部の事情は分りませんが、
私達の大先輩として頑張られていただけに
身売りの話を聞いた時には驚きました。
伝統ある予備校も旧来のやり方をいつまでも続けていては
医学部受験生の満足は得られないということでもあるのかもしれません。
早稲田アカデミーさん、栄光ゼミナールさんに買収されて、
野田さん、東医進さんがどう変わるのか注目していましたが、
今のところ目立った変化はないように思います。
塾で小学生や中学生を集めている経験を
活かそうとしていらっしゃるようですが、
私には「ちょっと違うんじゃないかな」と思えることもあります。
小学生や中学生のお子さん相手なら通用するかもしれませんが、
大学受験ではどうなんだろう、と思います。
大学受験の中でも特に医学部受験は非常に特殊な世界なので
中学受験や高校受験の感覚とはかなり違うんでしょうね。
ところで昨日、講師の採用面接で3名の方の面接をさせていただきました。
メルリックスは浪人生も月謝制です。
「あの講師の授業なんか出てもしょうがない」となって
授業に出ないようなことがあれば授業料はいただけません。
ですから、講師もけっして手を抜けませんので大変だと思います。
昨日、面接をさせていただいた方の中の一人に
個別授業専門の医学部予備校の講師をやっていらっしゃる方がいました。
授業科目をお尋ねすると、2科目をおっしゃられビックリしました。
実際に2科目の個別指導をしているとのことです。
それでは指導科目の医学部入試についての深い研究や理解は
できないと思います。
その方によれば、3科目を教えていらっしゃる先生もいらっしゃるとか…。
受験のカリスマとおっしゃる方が関係している予備校ですが、
「これでいいのかなぁ」と思ってしまいます。
全国に校舎があるようですが結局フランチャイズのようですから
内容にはバラつきが出てしまうのかもしれませんね。