医学部入試

私立医学部入試と国公立医学部入試の最大の違い(2017-01-08)

一口に医学部入試と言っても、私立医学部入試と
国公立医学部入試の二つに大きく分けられます。
正確には、この両者のどちらにも属さない防衛医科大学校
医学部の入試もありますが、今回は私立医学部と国公立
医学部の最大の違いについてお伝えいたします。

私立医学部入試と国公立医学部入試には相異点が
いくつかありますが、最大の相異点はそのシステム、流れ
にあります。

国公立医学部 入試ではまず、大学入試センター試験、
いわゆるセンター試験を受験しなければなりません。
まずセンター試験を受験して、その後で実際の受験校を
決めて出願することになります。

センター試験を受験して、医学部に出願する予定だった
受験生が、思っていたような点が取れず、止む無く他の
学部に出願することもあります。あるいは同じ医学部でも
予定していた大学の医学部ではなく、入試難易度の低い
医学部に志願変更することもあります。

センター試験の結果が医学部受験を大きく左右してしまいます。
もちろん、各大学で行う2次試験もありますので、センター試験で
全てが決まるわけではありませんが、センター試験が
国公立医学部入試を大きく左右することに変わりはありません。

国公立大学医学部入試のセンター試験という一発勝負の
プレッシャーは受験生にとって重たいものでしょう。
国公立医学部志願者は「センター転けたら1年の努力がパー」
くらいの気持ちでいるのではないでしょうか?

一方、私立医学部入試はセンター試験利用入試もありますが、
ほとんど全ての私立医学部受験生にとってはごく普通の
各大学で行われる医学部入試がメインでしょう。

私立医学部と国公立医学部併願者の中には「私立医学部は
センター試験利用入試だけ」という受験生もいないことは
ないでしょうが私立と国公立の併願者も、そのほとんどが
私立医学部の各大学で行われる入試も受験するでしょう。

つまり、私立医学部入試はけっして一発勝負ではなく何回か
チャンスがあるということです。第一志望校の受験は一発勝負
であることは間違いありませんが、私立医学部入試全体を
見れば、チャンスは複数回あります。

センター試験一発勝負的な国公立医学部入試と複数回の
チャンスがある私立医学部入試。最大の違いは、ここにあります。

私立医学部受験生の皆さん、けっして一発勝負ではないことを
肝に銘じて下さい。入試を受けて、上手く行かない日もあるかも
しれません。しかし、まだ次があります。私立医学部の中に当然、
志望順位はあるでしょう。しかし、医学部へ進学して医師免許を
取得すれば医師として活躍できます。

皆さんの最終的な目標は、医師として多くの人のために医療を
行うことだと思います。第一志望校に向って努力を続けて下さい。
しかし第一志望校が全てではないこと、私立医学部入試には
次があることを忘れないで下さい。