医学部入試

『過去問から学ぶべきこと』(2019-01-11)

センター試験まで1週間、私立医学部一般入試のスタートになる
国際医療福祉大学医学部と愛知医科大学医学部の1次試験まで
10日あまりになりました。この時期は、過去問に取り組む医学部受験生の
皆さんが多いと思います。

では、過去問を解く意味、意義は何でしょうか?

鈴村学院長が担当するメルリックス学院公式ツイッターでも
過去問に対する質問が寄せられています。それに対する回答の中で
「過去問を解いても学力は上がらない」というのがあります。
私もその通りだと思います。

ツイッターは字数が限られていますので丁寧な説明は
出来ないので「どうして?」と思う受験生もいるかもしれません。
過去問は予備校のテキストや市販の問題集のように系統立って
構成されているわけではありません。たまたま数学で確率が出ていたとしても
「数学の確率をきちんと学ぶ」ということは出来ません。
そういう意味で「学力は向上しない」と言っているわけです。

メルリックスのテキストは医学部の過去問を使いますが、系統立てて
作っています。確率ならいくつかの医学部で出題された確率の問題を集め、
確率をスキなく学べるように作っています。
「ある大学の過去問を解く」のとは違っています。

言葉を変えれば過去問は「絶対出ない問題の集まり」とも言えます。
他の医学部では出題されるかもしれませんが、
過去問を解いているその大学では出題されるはずがありません。
では、過去問を解く意味、意義とは何なのでしょうか?

一言で言えば、「合格点を取るための作戦作り」です。
具体的には明日、引き続きお伝え致します。

話は変わりますが昨日、大阪市内の高校で
「医学部合格のための 本音の医学部面接」という
テーマでお話しさせていただきました。医学部の面接は
「将来、医師・医学研究者となるにふさわしい人材かを
見極める」ために行うと言われることが多いように
思います。医学部の入試要項にも、そういったことが書かれて
います。確かに、医学部の面接では医師としての資質等も
重要なポイントではあります。「しかし、その前に面接官が
もっと大切だと考えていることがある」ということをお話し
させていただき、その後に一人ひとり個人面接の練習をやってみました。

センター試験直前の高校3年生でしたので、当たり前の話ではなく
実際に医学部に合格するための面接指導を心掛けましたが、
少しでもお役に立てれば、と思っています。