建設中だった新しい東京医科大学の付属病
院が7月に完成しましたので昨日、行って
きました。
新しい東京医科大学病院は、地下2階、
地上20階建てです。地下鉄丸の内線、
西新宿駅から地上に出ると、そこはもう
新しい東京医科大学病院です。
新しい病院ですから清潔できれいなのは
当然ですが、病院全体を通じて私は「患者
ファースト」を感じました。
とにかく、「患者さんのための病院」と
いうことが、どこでも感じられました。
総合案内と受付カウンターは機能的で分か
りやすく作られています
案内サインは、誰もが分かりやすく作られて
いました。
エスカレーターは、非常にゆっくり動いてい
ました。患者さんを不安にさせないためだと
思います。廊下は広く、落ち着いて歩けます。
9階には、患者さんのための医療情報サロン
がありました。
屋上は、屋上庭園が解放されています。
周りは高層ビル群ですが、外の空気と緑に
触れると、気持ちも和らぐのではないで
しょうか。
タクシー乗り場には、係りの人がいて車イス
の方や足元に不安のある患者さんなどが、タ
クシーに乗るお手伝いをしていました。横断
歩道にも東京医科大学の方がいて、ゆっくり
歩く患者さんも安心して渡れるように気配り
をしていました。
どこを見ても「患者ファースト」を感じまし
た。
こういった施設面だけでなく、一番驚いた
のは、とにかく職員の方が全員、「患者さん
のために」という意識を持っていることで
した。
例えば、エレベーターの乗り降りでは、医
療スタッフも含めて患者さんを常に優先し
ていました。医療スタッフが患者さんを優
先して自分は次のエレベーターにすること
も当たり前のように見られました。
患者さんが安心してエレベーターの乗り降
りが出来るような気づかいも、誰もが笑顔
でしていました。
昨年、医学部の不正入試で揺れた東京医科
大学ですが、東京医科大学の教員、スタッ
フ全員が気持ちを新たに「東京医科大学の
再生」に取り組んでいる様に感じました。
医学部受験生の皆さんの中で、東京医科大
学に関心のある方は、新しい東京医科大学
病院を一度、見ておくといいでしょう。
私は、医学部受験生が志望校のオープン
キャンパスなどに行く時には必ず、医学部
附属病院も見ておくように言います。
その大学医学部が実際に行っている医療を
附属病院で感じることは大切なことだと思
います。
医学部入試では、面接があります。そこで
「数ある医学部の中で、なぜこの大学か?」
という質問は、医学部入試の面接では定番
の質問です。
その時、医学部附属病院で感じたことを
志望理由とするのも説得力があると思いま
す。