医学部受験・歯学部受験に向けて、塾や予備校に通うことはしないで、
自分で勉強をする受験生もいます。浪人生であれば、宅浪と言われる
受験生です。
現役生でも浪人生でも、自分で何をやるかを考え、自分で勉強を進める
ことが向く人と、向かない人がいます。
独学や宅浪でいい受験生は、「基本がしっかりしていて、多くの問題を
解くことに時間を使いたい受験生」です。基本事項は問題なく、問題
演習をやることで解答力を高めたい受験生は、自分がやるべきことも
分かっているので独学、宅浪でもいいと思います。こういった受験生は、
問題を解くことで、知識の整理をしたり、問題を解くスピードを上げて
下さい。
では、独学や宅浪が向かない受験生とは、どのような受験生でしょうか?
これは、「基本が固まりきっていない受験生」、「一人だと楽な方に流れて
しまう受験生」です。基本事項を自分で学べないことはないと思いますが、
人から教えてもらうことに比べ時間が掛かります。また、勘違いもあります。
さらに、「問題文の意味を正確に理解できないことがある」受験生もいます。
これは誰かに指摘されないと、いつまでも同じ過ちを繰り返すことになります。
「基本が固まりきっていない」のであれば、人から教えてもらうことをお勧め
します。現役生で、高校の先生が授業以外で丁寧に指導してくれるのであれば、
高校に頼ってもいいと思います。
「やらなければならないこと」を、きちんとこなせる受験生はいいのですが、
多くの受験生は「やらなければならないと分かっていても、なかなか出来ない」
となりがちです。そうであれば、誰かの指導を受けた方がいいと思います。
独学や宅浪の怖さは、「必要の無いことまでやってしまう」です。
医学部受験も歯学部受験も、志望校の入試で出された問題で合格点を取るための
勉強を進める必要があります。独学の場合、「それはやらなくていい」というもの
まで、やってしまいがちです。問題集をやるにしても、今の自分にはどういう使い方が
いいのか、を考える必要があります。後回しでいいこともあります。
独学でやる場合には、「今の自分に必要な勉強は何か?」を考えた勉強を進めて下さい。