医学部入試

昨日は、大学入試の学校推薦型選抜(推薦入試)で医学部の推薦入試や
歯学部の推薦入試に限っては、「評定平均値は合否に影響しない」とお伝え
しました。

さらに、「医学部の推薦入試、歯学部の推薦入試で評定平均値は重要では
ないのか?」と聞かれれば、「重要なこともある」と答える、とお伝えし
ました。

今日は、このあたりについてご説明します。

医学部受験、歯学部受験は入学者を選抜するために行われます。
昨日もお伝えしたように、医学部も歯学部も卒業後に国家試験が控えて
いることもあり、入学後の学習についていける能力を持った人材のみを
入学させる必要があります。医学部受験、歯学部受験は、そういった人材を
選抜するために行われます。

では「医学部推薦入試、歯学部推薦入試で評定平均は合否に影響しない」と
言うのは、なぜでしょう?それは、

「医学部も歯学部も、自校で行う試験しか信用していない」からです。
ですから、必ず筆記試験が行われます。評定平均を含めた書類審査と面接だけ、
ということはありません。

医学部や歯学部の推薦入試は、全国の高校から受験してきます。受験生の
高校が、「どういった高校なのか」、「どういう基準で評定を付けているのか」
について、大学は分かりません。例えば、大学進学者が少ないと思われる
商業高校や農業高校の評定平均をどう考えればいいのか、簡単ではありません。

また、評定平均値は体育や音楽、美術といった科目も含まれた数値です。
これらのことから、評定平均値で入学後の学習能力を判定することは難しく
なります。

では、「評定平均が重要なこともある」とは、どういうことでしょうか?

これは、「受験資格に評定平均値での制限がある」からです。医学部や歯学部の
学校推薦型選抜を受験しようと思っても、評定平均値が足りなければ受験出来
ません。この点で「評定平均が重要なこともある」のです。

では、なぜ出願資格に評定平均値での制限を設けるのでしょうか?

それは、「一定の評定平均を満たしていれば、高校時代を真面目に
過ごしたと考えられる」からです。「真面目に高校生活を送った受験生
だけに、受けて欲しい」ということです。

医学部の学校推薦型選抜、歯学部の学校推薦型選抜では、「受験資格を
満たす評定平均値は必要だが、合否には影響しない」、ということです。

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