医学部受験、歯学部受験に向けて塾・予備校で個別指導を受けている受験生は多いでしょう。また、家庭教師と勉強をしている受験生もいると思います。
最近は集団授業以上に個別指導の人気が高まっていますが、手放しで「個別指導や家庭教師はいい」とは言えません。
個別指導や家庭教師のいい点として、「自分に合わせて授業をやってくれる」ということがあります。
集団授業では、自分が分かっていようが分かっていなかろうが、決められたカリキュラムで授業は進んでいきます。
しかし、個別指導では「自分が分かっているところはサッと済ませ、分かっていない所は丁寧に」という授業が期待できます。
個別指導や家庭教師は、「いい事ずくめ」のように思えますが、そこに親が分からない大きな罠があります。
個別指導の罠とは、「個別指導でどのような授業をやっているのか、親は分からない」ということです。
先生と生徒が1対1の個別指導や家庭教師では、いったいどんな授業をやっているのかは、
先生と生徒にしか分かりません。
勉強とは関係のない世間話を延々と続けていても、親からは「授業をやっている」としか思えません。
個別指導も家庭教師も、長い期間同じ先生で授業をやっていると、マンネリからダレた授業になりがちです。
生徒が遅刻して来ても、先生も「いつものこと」と受け入れたりしがちです。
世間話ばかりの授業であったり、いつも遅刻してくる授業であっても親御さんは「個別指導で頑張っている」としか思えません。
ここに「個別指導の罠」があります。
私が代表を務める、オンライン個別指導メルオンでは全ての授業を録画しています。ご父兄の希望があれば、録画した授業を見ていただいています。
生徒の隣に親御さんがいての自宅でのオンライン授業も、珍しくありません。
授業が終われば、「指導レポート」を先生が書き込みますので、生徒も保護者も管理者のメルオンスタッフも、「授業で何をやったのか」が一目瞭然です。
また、講師の評価は録画した授業をチェックして行っていますので、講師も手を抜けません。
しかし、通常の個別指導ではこうは行きません。
生徒と先生以外は、どんな授業をやっているか分かりません。
これを解消する方法としては、「あらかじめ決めた授業の進行計画と実際の授業の進行とをチェックする」、「先生から授業の様子を聞く」といったことでしょうか?授業後、先生に「今日は何をやったのか」を聞くのもいいでしょう。
どれも簡単なことではないかもしれませんが、きちんとした授業が行われるように親も注意はした方がいいのは間違いありません。
個別指導は効果的な授業スタイルだと思いますが、「まかせっきり」にはしない方がいいと思います。