医学部入試

医学部合格、歯学部合格に向けて正しい努力をしているか?

前回、「自分のライバルは誰なのか、ここを間違えると合格も遠のく」というタイトルでブログを書きました。

「国公立医学部、国公立歯学部を目指す友人をライバルと考えていると、間違った勉強をしてしまう。誰が自分のライバルなのかを冷静に考えよう」といった内容でした。

 

今日は、その続きです。

 

私立医学部受験、私立歯学部受験への準備でやるべきことと、国公立医学部受験、国公立歯学部受験への準備でやるべきことは違います。

国公立大学を目指す友人が、国公立2次試験の準備として時間を掛けて難しい問題に取り組んでいると私立医学部、私立歯学部志望者も難しい問題をやりたくなります。

しかし、実際の私立医学部入試、私立歯学部入試では国公立2次試験で出題されるような難しい問題が解けなくても十分合格出来ます。

 

私立医学部受験、私立歯学部受験で合格するためには、合格者なら解いてくる標準的な問題を、自分も確実に解くことが何より大切です。

そして、ただ解くだけでなく試験時間の短い私立医学部入試、私立歯学部入試では、「早く正確に解く」ことが必要です。

 

「解ける」で満足しないで、「早く正確に解ける」を目指してください。

そのためには、「繰り返し」が欠かせません。

 

受験勉強に使える時間は限られています。

受験勉強では、「志望校に合格するために必要なこと」に絞って勉強を進めるべきです。

 

私立医学部入試、私立歯学部入試は、60人乗りのバスをイメージしてください。

バスに乗るために並びますが、60番目までならバスに乗れます。しかし、並び順が61番目だと、バスに乗ることは出来ません。

 

バス乗り場で並ぶ時に、一番最初に並んでも60番目に並んでも「バスに乗れる」という点では同じです。ただし61番目ではバスに乗れません。

 

私立医学部入試でも私立歯学部入試でも、トップで合格しても合格最低点で合格しても「志望校合格」という点では同じです。

 

実際の私立医学部入試、私立歯学部入試では、「上手く行けばトップで合格出来るけど、場合によっては合格点に届かないこともある」ではなく、「トップで合格する力は無いけど、確実に合格最低点は取れる」が理想的な状態です。

 

難しい問題が解ければトップでの合格が出来るかもしれません。

しかし、私立医学部入試や私立歯学部入試でよく扱われる標準的な問題を落としていては合格点を取るのは難しくなります。

 

難しい問題に取り組むと「やった気」にはなるでしょう。

しかし、標準的な問題や基本的な問題が固まり切っていないのであれば、それらを優先して勉強を進めてください。

 

また、高校や塾・予備校の集団授業では国公立医学部、国公立歯学部の2次試験で出題されるような難しい問題を扱うことがあるかもしれません。

授業に出るな、とは言いませんが自分が本当にやるべきことは何かを考えて勉強を進めてください。