昨日は私立歯学部の総合型選抜(AO入試)についてお伝えしましたが、今日は私立医学部の総合型選抜(AO入試)です。
私立医学部で総合型選抜を実施するのは岩手医科大学、獨協医科大学、東邦大学、東海大学、金沢医科大学、藤田医科大学、大阪医科薬科大学、兵庫医科大学、川崎医科大学の9校です。
私立医学部の総合型選抜は昨年度と変更があった大学が少なくありません。
例えば、大阪医科薬科大学医学部の総合型選抜では、昨年までは「至誠仁術」入試では併願制と専願制の2つの方式がありましたが今年は、「至誠仁術」入試の専願制は廃止され併願制のみとなりました。
獨協医科大学医学部の総合型選抜2次試験で課されていたワークショップはプレゼンテーションに変更されました。
ちなみに、この獨協医科大学医学部総合型選抜(AO入試)は医学部再受験生にのみ受験資格が与えられています。
昨年の合格者は1名だけでしたが、オンライン個別指導メルオンの生徒でした。
私立医学部の総合型選抜(AO入試)は、この他にも藤田医科大学、金沢医科大学、兵庫医科大学でも変更がありますので、今年の入試内容を確認してください。
また、産業医科大学医学部は、これまで総合型選抜を実施していませんでしたが、今年から新たに実施することになりました。
私立医学部の総合型選抜は、私立医学部受験を考えている受験生でもそれほど関心が高いとは言えません。
医学部受験生の総合型選抜への関心は、一般選抜や学校推薦型選抜(推薦入試)に比べれば高いとは言えませんのでそれだけ「合格のチャンスは大きい」と言えます。
私立医学部受験を考えているのであれば、一度は総合型選抜を検討してもらいたいものです。
私立医学部の総合型選抜は、昨日の触れた私立歯学部総合型選抜と同じように、大学により試験内容は様々です。
金沢医科大学の総合型選抜では英語、数学、理科2科目の他に一般常識が出題されます。
藤田医科大学の総合型選抜、「ふじた未来入試」では理科は課されません。
東邦大学医学部の総合型選抜では英語や数学、理科は出題されません。
試験科目は、「基礎学力」、「適性試験」、「面接」になります。
「基礎学力」は、小論文に替わる試験と考えてください。
東海大学医学部の総合型選抜、「希望の星育成」では、120分のオブザベーション評価が行われます。
東海大学医学部のオブザベーション評価は5人程度の受験生で、与えられた課題について話し合うものですが、グループ討論とは異なる独特のものです。
このように、私立医学部の総合型選抜は試験内容が様々ですから、自分に合った試験内容の大学を探してください。
自分の得意な土俵で勝負することが出来れば、医学部進学の道は開けます。