今日、9月1日から2024年度大学入学共通テスト(共通テスト)の「受験案内」の配布が始まりました。
これは私立医学部入試、私立歯学部入試で言えば、「入試要項」に当たります。
共通テストの出願は、この「受験案内」を入手することから始まります。
共通テストは、50万人以上の大学受験生が受験する最大規模の試験です。
国公立大学を志願する受験生にとっては、「必ず受けなければならない試験」となります。
しかし、私立大学だけの受験を考えている受験生にとっては「必ず受けなければならない試験」ではありません。
私立医学部入試、私立歯学部入試には「共通テスト利用入試」があります。
この「共通テスト利用入試」に出願するのであれば、共通テストの受験は「必須」です。
しかし、共通テスト利用入試に出願しない私立専願の受験生は共通テストを受ける必要はありません。
もちろん、「共通テストを受けてはいけない」ということではありませんが、「受けなくてもいい試験」ですから、受験するかどうかは慎重に考えて下さい。
来年の共通テストは2024年1月13日(土)、14日(日)の2日間に渡って行われます。
私立医学部一般選抜は、1月16日(火)の愛知医科大学医学部から始まります。
私立歯学部一般選抜は、1月23日(火)の明海大学歯学部、鶴見大学歯学部から始まります。
共通テストを終えて、私立医学部入試は2日後、私立歯学部入試は9日後にスタートします。
共通テストを受けるとなると私立医学部入試、私立歯学部入試の直前に2日間、時間を取られることになります。
このことをどう考えるのか、これは受験生それぞれの考えでいいのですが、「何となく」、「高校で強く勧められているから」は賛成しません。
試験直前の2日間は非常に貴重な2日間です。
この2日間を医学部入試、歯学部入試に向けた「最後の追い込みの2日間」にするのか、「本番を経験する2日間」にするのか、自分なりに考えて下さい。
私立医学部も私立歯学部も共通テスト利用入試のボーダーラインは、かなり高くなります。
河合塾や駿台予備学校の発表資料で、志望校の共通テスト利用入試のボーダーライン予想を見ておくといいでしょう。
ボーダーラインを見て、「これなら行ける」と考えるのであれば、共通テストの受験案内に従って出願するといいでしょう。
共通テスト利用入試のボーダーライン予想を見て、「厳しい」と感じたら、共通テストを受験するのかどうか、慎重に考えて下さい。
現役生にとって私立医学部入試、私立歯学部入試の前に、「入試本番」を経験しておくこともいいことだと思います。
焦って決める必要はありませんので、じっくり考えてください。
「とりあえず出すだけ出しておく」ということもアリです。
受験料はもったいないのですが、出願しても「受けない」という選択も可能です。
なお、共通テストの受験案内は現役生の場合、高校が取り寄せますので自分で何かしないといけない、ということはありません。
浪人生は自分で取り寄せる必要がありますので、大学入試センターのサイトを確認してください。
なお、大学入学共通テスト(共通テスト)の出願は、2023年9月25日(月)から2023年10月5日(木)までで、消印有効となります。