医学部入試

明後日、12月1日は多くの私立医学部、私立歯学部で学校推薦型選抜(推薦入試)などの合格発表が行われます。

医学部では岩手医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、昭和大学医学部、帝京大学医学部、東京女子医科大学、聖マリアンナ医科大学、北里大学医学部、大阪医科薬科大学、兵庫医科大学、産業医科大学、久留米大学医学部の12医学部で、学校推薦型選抜の合格発表があります。

 

歯学部も昭和大学歯学部、東京歯科大学、日本大学歯学部、日本歯科大学などで学校推薦型選抜の合格発表が行われます。

 

私立医学部や私立歯学部の推薦入試は過去問が公表されていないことも多く、推薦入試合格に向け適切な指導を行うことは簡単ではありません。

ですから、予備校の本当の力が問われる入試だと思います。

 

たくさん生徒がいれば、自然に合格者数も多くなります。

「〇名合格」という「合格者数」も大切ですが、「〇受験、〇合格」という合格率も重要だと考えています。

 

「30人が受験生して10人が合格」と「10人が受験して8名が合格」ですと、10人合格の予備校と8名合格の予備校になりますが、「3人に1人合格の予備校」と「5人に4人が合格の予備校」とも言えます。

 

私達、オンライン個別指導メルオンは、受験者数が少ないため合格者数も多くにはなりません。

合格者数も大切だとは思いますが、今は合格率を大切にしています。

昨年の入試結果は、個人を特定できない形で不合格者も含めて全員分を公表しています。

 

ちなみに昨年は、私立医学部の推薦・AOでは13名が受験し9名が合格しました。

私立歯学部の推薦・AOでは10名が受験し9名が合格しました。

 

出来過ぎとも言える合格率だとは思いますが、今年もこれくらいの合格率を目指しています。

 

メルオンでは生徒たちに「どうだった?」という電話は掛けません。

受かった生徒はいいのですが、「合格出来なかった生徒に追い打ちをかけるようなことがあってはいけない」と考えているので、生徒からの連絡を待ちます。

 

医学部では学校推薦型選抜の他に、東海大学医学部「展学のすすめ」入試の2次試験合格者の発表もあります。

合格発表を待つ生徒の中で一人、非常に気になる生徒がいます。

 

東海大学医学部「展学のすすめ」の2次試験は、2種類の面接になります。

以前も面接指導をしたことがある40代の再受験生ですが、その時以来いろいろ相談を受けて来ました。

以前、面接指導をしたときは残念ながら合格することは出来ませんでしたが、私としては

「面接は大丈夫」と感じていただけに「40代という年齢のせいか?」と勝手に考えていました。

 

今回、改めて面接指導をやって質問に対する答えは、ほとんど完璧と言えるほどでした。

ただ、今回の面接指導をやって「合格出来なかったのは、これかぁ」と思う点がありました。

「なぜ、あの時、気づけなかったのか」という申し訳ない気持ちになりましたが、「ここだったんだと思う。年齢じゃないよ」と話して、修正をしました。

 

日頃、「医学部関係者と会ったこともない人が的確な面接指導は出来ない」などと大きなことを言っていましたが、「私自身も面接官の視点に立てていなかった」と痛い思いを感じました。

 

東海大学医学部には、今年の4月に35歳の生徒が一般選抜で合格し進学しました。

40代半ばの生徒は、前回の「展学のすすめ」では合格に導けませんでしたが、今回は

私自身も「仕上がった」と考えていて、年齢の壁を超えての合格を信じています。

 

とは言え、医学部入試はそれほど簡単ではないことも十分に理解しています。

 

この生徒に限らず、多くの生徒たちが医学部、歯学部に合格することを期待して合格発表を待ちます。