医学部入試

医学部の併願先に岩手医科大学歯学部も考えて欲しい理由

私立医学部志望の受験生の皆さんは、受験校を決めたでしょうか?

1年先の医学部入試は新課程入試となりますので、「受験は今年で終わり」と考えている受験生も少なくないでしょう。

 

医学部は、私立と言えども大学受験の中で別格の難しさですから「今年で終わり」と考える受験生は、医学部以外の学部を併願することになります。

 

私立医学部志望者の併願先として多いのは、歯学部です。

歯学部に進学すれば、口腔外科専門医への道も開けます。

医学部志望者の併願先として岩手医科大学歯学部は、他大学に無い大きな魅力があります。

 

話しは変わりますが、現在は「歯科医師は過剰」と言われていますが、「歯科医師不足」が言われ、歯学部の定員を超えて学生を入学させていた時代がありました。

この時期に歯科医師になった人達が大量引退時代を迎えます。

 

歯科医師の大量引退を控え、現在では「歯科医師が足りない時代が来る」と言われています。

 

さて、歯学部を併願先として考える医学部志望者は少なくありません。

では、「具体的にどの歯学部に出願するか」となると東京歯科大学や大阪歯科大学などの歯学部人気校となる場合が多くなります。

 

「偏差値の高い歯学部」、「歯科医師国家試験合格率の高い歯学部」に目が行くのは分かります。

これまでも、このブログで何度も触れてきていますが、歯科医師国家試験合格率は操作することも出来ます。

歯科医師国家試験合格率を見る時は、細かいところまで見るようにした方がいいでしょう。

 

さて、私立歯学部を併願することを考えた時、岩手医科大学歯学部への出願も検討するといいと思います。

その理由は2つあります。

 

岩手医科大学歯学部では新しく、「医学部入学試験利用選抜」を始めます。

 

これは、岩手医科大学医学部一般選抜を受験した場合、岩手医科大学歯学部の合否も判定する、と言うものです。

医学部志望者が岩手医科大学医学部を受験すると、歯学部も受験したことになり、改めて歯学部を受けることなく歯学部の合否が判定されます。

 

私立医学部入試が続く中、歯学部受験に日程を割く必要がありません。

ただ別途、面接は歯学部の試験日に受ける必要があります。

 

そして何より、岩手医科大学歯学部を併願先として考えて欲しい理由があります。

 

それは、「歯学部から医学部への転部制度がある」です。

岩手医科大学では歯学部の学生が2年に進級する際、限られた人数ですが医学部への転部も可能です。

 

昭和大学が歯学部から医学部への転部を廃止しましたので、歯学部から医学部への転部を期待できるのは岩手医科大学だけとなりました。

日本大学歯学部も医学部への転部制度を持っていますが、実際には転部は行われていません。

「制度はあるものの、使われていない」という状況です。

 

さらに、岩手医科大学医学部には歯学部からの編入学試験もあります。

これは、「歯科医師資格取得または取得見込み」が出願条件になり、合格すると医学部3年次に編入学することが出来ます。

 

医学部編入学試験の出願に際し大学は問われないのですが、やはり岩手医科大学出身者は学内の状況を分かっていますので有利だと考えられます。

岩手医科大学の志望理由も言いやすいでしょう。

 

医学部志望者が歯学部を併願する際には、岩手医科大学歯学部も候補として考えていいと思います。