明日は、日本大学医学部(N方式1期)、東京女子医科大学、日本医科大学前期、久留米大学医学部前期と、私立医学部4校の1次試験が重なりました。
東京女子医科大学と日本医科大学は、医学部入試の志願者数を公表していませんが、日本大学医学部と久留米大学医学部は志願者数を公表しています。
日本大学医学部N方式1期の志願者は、募集人員90名に対し1959名で志願倍率は21.8倍となりました。
昨年の日本大学医学部1期の志願者は1865名でしたので、94名の志願者増でした。
久留米大学医学部前期入試の志願者は、募集人員約75名に対し1383名で志願倍率は18.4倍でした。
昨年の久留米大学医学部前期入試の志願者は1279名でしたので、104名の志願者増でした。
日本大学医学部も久留米大学医学部も志願者が増えています。
昨年の医学部一般選抜前期・1期の1次試験では日本大学医学部、東京女子医科大学、久留米大学医学部が重なっていました。
今年は、この3校に日本医科大学も重なりました。
3校だった試験日重複が4校になりましたが、日本大学医学部と久留米大学医学部は志願者が増えています。
今年は、私立医学部入試全体の志願者が増えていると思われます。
この4校のどこの医学部に出願するか、受験生の皆さんは迷ったと思います。
九州の医学部受験生のほとんどは久留米大学医学部で迷いが無かったと思います。
また、男子受験生には東京女子医科大学という選択もありません。
自分の学力に自信のある受験生は、日本医科大学に出願したと思います。
日本医科大学は仮に志願者が減っていても、「日医に受かる」と思っている、強力なライバルは減っていないと思います。
九州の医学部受験生は地元志向が強いのですが、学力に自信のある受験生の中には日本医科大学に出願した受験生もいたと思います。
日本大学医学部のN方式の「N」は、「NICHIDAI」のNです。
日本大学の「全学部入試」という意味で、学部共通問題を使った入試になります。
日本大学の入試難易度は医学部が突出していますが、問題のレベルを医学部に合わせると他学部の受験生には難しすぎるので、医学部以外の受験生に合わせて問題が作られています。
ですから、他大学の医学部入試の問題に比べ「易しい」と感じるでしょう。
逆に言うと、「落とせない入試」となります。
とは言え、満点は必要ありません。
しかし、つまらないミスは命取りになりかねませんので、先を急ぐことなく確実に解き進めて下さい。
1次試験の問題が医学部入試としては、「易しい」ので、日本大学医学部の2次試験では改めて、医学部独自の英語と数学の試験を行います。
東京女子医科大学医学部の入学者の合格最低点は400点満点で、昨年は195点、2年前が185点、3年前が199点でした。
ザックリ言うと「女子医は半分取れれば合格」と言えます。
東京女子医科大学の1次試験では、何とか5割を取ることを考えて試験に臨んで下さい。
日本医科大学の問題は、一般的な私立医学部入試の問題と比べると「難しめ」の問題が出題されます。
英語、数学の試験時間は90分と私立医学部としては長いので、解ける問題を見極めて落ち着いて問題に向かってください。
久留米大学医学部1次試験合格者の合格最低点は400点満点で、昨年は226点、2年前が234点、3年前が264点となっています。
久留米大学医学部の数学は年によって難易度にばらつきがあり、それが合格最低点に反映されていると考えていいでしょう。
数学に限らず、問題の難易度が変化する可能性もありますので「難しい。今日は調子悪い。終わった」と感じたら、自分の調子が悪いのではなく、「問題が難しくなった」と考えてください。
「自分だけが解けない」ということはありません。
明日は4校の医学部1次試験が重なり、私立医学部受験生のほとんどが試験を受ける日になると思います。