今年の私立医学部入試も、後期・Ⅱ期入試が、これから本格化します。

募集人員が少なくなることで倍率も非常に高くなる後期・Ⅱ期入試ですが、「後期・Ⅱ期入試は思っているほど難しくない」と受験を勧めて来ました。

これまで頑張ってきたのですから、募集人員の少なさに怖気づかずに「もう少しだけ頑張ってみて下さい」とお伝えしました。

私立医学部の後期・Ⅱ期入試の受験をオススメするもう一つの理由があります。

それは、「もし、もう1年頑張るということになれば、後期・Ⅱ期の受験は必ず役に立つ」

からです。

もし、私立医学部受験を前期・１期で終えてしまうと、受験勉強に空白が出来てしまいがちです。

「今年の医学部受験はしないけど、入試直前と同じくらい来年に向けた勉強を頑張る」という気持ちはあっても、実際にその気持ちを継続することは簡単ではありません。

受験生の皆さんは、医学部入試直前や入試期間中は集中力が研ぎ澄まされていたと思います。

試験前は、誰もが勉強への集中力が最も高まる時期です。

後期・Ⅱ期入試も受けるのであれば、集中力が高いまま勉強に取り組めるでしょう。

万一、今年の医学部入試で思うような結果が得られなくて「もう１年頑張る」となった時には、後期・Ⅱ期入試に向けて続けた勉強が大いに役立つでしょう。

これが前期・１期入試で今年の医学部受験を終えた場合ですと、勉強を継続したとしても、

後期・Ⅱ期に向けての勉強とは密度が違うのは間違いないと思います。

ですから、「もう１年」も有り得る受験生の皆さんには、後期・Ⅱ期入試が終るまで頑張り抜いて欲しいと思います。

「今年で受験は終わり」という受験生もいるでしょう。

そういった受験生の皆さんは「来年」は無いのだから、「来年に役立つと言われても」、と思うでしょう。

しかし、時間が経って気持ちが落ち着いた時に、「もう少しやれたかもしれない」という気持ちになるかもしれません。

医学部の後期・Ⅱ期入試を受験したことを後悔することは無いように思いますが、受験しなかったことを後悔することはあるかもしれません。

「受験は今年で終わり」と考えている受験生の皆さんにも、もし受験票が手元にあるのなら、後期・Ⅱ期入試の受験を考えて欲しいと思っています。