昨日、学校法人順天堂と学校法人宝仙学園が系属校協定を締結したことを、双方の学校法人が発表しました。
具体的には、宝仙学園の中学校、高等学校(共学部)が順天堂大学の系属校となります。
期間は今年4月から6年間で、宝仙学園高等学校は順天堂大学医学部への内部進学枠を数名程度持つことになります。
順天堂大学の、医学部以外の8学部への内部進学枠は今後検討される、とのことです。
順天堂大学は9つの学部を有する大学ですが、他学部に先駆けて真っ先に医学部の内部推薦枠が設定されることになりました。
恐らく医学部を志望する受験生やご家族の方は、この発表に驚いたのではないでしょうか?
順天堂大学医学部を目指すには、新たな道が出来ました。
ただ、内部進学枠が出来ると外部に開かれた募集人員は減ることになります。
内部進学枠の人数はまだ未定のようですが内部進学枠の人数分、募集人員が減るわけですから、医学部を目指す受験生は気になるところでしょう。
宝仙学園の大学合格実績を見ると昨年は東京大学と京都大学にそれぞれ1名の合格者を出しています。
東大、京大の合格者は、ともに現役での合格です。
また、弘前大学医学部医学科と福島県立医科大学医学部医学科にも1人ずつ合格しています。
最近は、私立大学全体として付属校や系属校を増やす動きがあります。
昨年は上智大学が一気に40校あまりの高校と連携協定を結んだことが話題となりました。
優秀な学生を確保したい、ということだと思います。
私立医学部でも同じような動きがあり、少し前から日本医科大学が早稲田大学の付属、系属校を対象とした指定校推薦入試を始めました。
昭和大学は2校を協定校として、医学部も協定校を対象とした入試を行っています。
それぞれの大学によって様々な考えがあるのでしょうが、医学部も18歳人口が減少することを見越して今から対応をしているようです。