世の中には五月病という言葉があります。
五月病は正式な病名ではありませんが、激しい入学試験を突破してやっと大学に合格した新入生が、ゴールデンウィーク明け頃に無気力な状態になることを言います。
また、大学生だけでなく、新入社員に対しても使われたりもします。
まさに今は、ゴールデンウィークです。
大学に家から通っている医学部生、歯学部生もいるでしょうし、4月から一人暮らしで医学部や歯学部に通っている学生もいるでしょう。
特に、家を出て大学に通っている医学部生、歯学部生の場合は親御さんも大学生活について
聞きたいでしょうし、聞くと思います。
どちらの場合も、ゴールデンウィーク中は大学が休みになりますので学生本人は家にいる時間が長くなると思います。
ゴールデンウィーク中に改めて、医学部や歯学部に進学したお子さんの様子を見てください。
大学生活について、明るく話すようであれば心配することは無いでしょう。
ただ、大学生活についてあまり話さないようなら、やや心配です。
ここでいう大学生活とは、勉強の話だけではありません。
部活やサークルの話であったり、仲良くなった同級生の話であったり、大学周辺の話であったり様々です。
医学部で留年し最終的に放校になる学生の多くは、「医学部の勉強について行けない」、というより、「医学部の学生生活になじめない」ということがほとんどです。
もし、上手く馴染めていないようであれば部活でもサークルでも、他人と交流する機会を作ることを学生本人に勧めるといいと思います。
自分の居場所を作ることを勧めてください。
歯学部で留年、放校になる学生は医学部と違って、「歯学部の勉強について行けない」学生が非常に多くなります。
文部科学省の「修業年限での歯科医師国家試験合格率」の調査では、私立歯学部入学後に1回も留年しないで歯科医師国家試験に合格する学生の割合は半数ほどです。
私立歯学部生の半数が1度は留年を経験しています。
留年を繰り返し、ついには放校になってしまう学生も少なくありません。
歯学部を放校になった学生のための歯学部編入学試験を実施している大学もあり、今年は歯学部を5年、6年で放校になった学生が、4年次に20人以上編入学したと聞いています。
オンライン個別指導メルオンでは、歯学部に進学した元生徒から、「歯学部の進級についての指導をしてほしい」とのリクエストを受けることがあり、歯科医師免許を持つ若手の先生グループに指導をしていただいています。
私立歯学部の学生は、「受験勉強でギリギリまで揉まれた」という経験のないまま歯学部に入学する場合もあります。
歯学部の進級対策を担当する講師によれば、「勉強の仕方が分かっていない学生が歯学部入学後、苦労している」とのことです。
高校時代は「試験前に頑張ればなんとかなった」経験があっても、歯学部ではそうは行きません。
医学部も同じですが、歯学部での勉強は毎日の積み重ねが非常に重要で、「試験前に頑張る」、「ひたすら暗記する」では、歯学部での進級は厳しくなります。
ゴールデンウィーク中に歯学部での学生生活について、いつも以上に話を聞いてみるといいと思います。
万一、「歯学部の勉強に自信が持てない」ようであれば、早めに対処した方がいいと思います。
メルオンでは、毎年留年を繰り返しついには歯学部を放校になった学生を指導し、放校になった大学の復学試験に合格させ、卒業試験にも合格、そして歯科医師国家試験も一発で合格させました。
その大学歯学部の復学試験での合格は10年ぶりだったそうです。
結局、歯学部での勉強の仕方を教えることで、歯科医師になることが出来ました。
ゴールデンウィーク中に、進学した医学部や歯学部での学生生活についていつも以上にお子さんに聞いてみることをお勧めします。
ご心配な点があるようでしたら、遠慮なくご相談ください。