目次
1. 医学部再受験生のための医学部入試は少ない 2. 久留米大学医学部が新しい入試を実施 3. 北里大学医学部学士入学者選抜で大きな変更 |
1.医学部再受験生のための医学部入試は少ない
大学を卒業されてから医学部を目指して頑張っている、「医学部再受験生」は増加傾向にあるように感じます。
医学部受験は一般選抜(一般入試)がメインですので、再受験生も医学部の一般選抜を目指して勉強を進めるのが一番いいと思いますが、時間的な制約などで科目数の多い一般選抜を避けて再受験生限定の試験だけを考えている方も多いでしょう。
東海大学医学部が編入学試験を廃止してから、私立医学部で再受験生のための医学部入試は獨協医科大学総合型選抜(AO入試)、北里大学医学部学士入学者選抜、岩手医科大学医学部編入学試験、そして編入学試験に替えて行われる東海大学医学部「展学のすすめ」入試となりました。
このうち、岩手医科大学医学部編入学試験は合格すると3年次編入となるのですが、歯科医師免許取得者または、取得見込み者が対象の試験ですので、非常に限られた再受験生しか受験出来ません。
2.久留米大学医学部が新しい入試を実施
医学部再受験生のための医学部入試が少ない中、久留米大学医学部が新たに医学部再受験生のための医学部入試「自己推薦型選抜」を実施することになりました。
久留米大学医学部の「自己推薦型選抜」の受験資格は、「4年生以上の大学を卒業後3年以内及び卒業見込みの者」が基本になります。ただし、卒業学部は「理系学部」となっていて
理系学部かどうかの判断は久留米大学が行います。
久留米大学医学部の自己推薦型選抜を受験するためには、9月から10月にかけて行われる「出願資格審査」を受ける必要があります。
実際の試験日は、11月18日(土)になります。
試験科目は英語と数学の基礎学力試験、論文、面接で理科は課されません。
久留米大学医学部は学校推薦型選抜でも理科は課していません。
初めての試験ですから、どういった問題が出題されるか分かりませんが、「基礎学力試験」としていますし、試験時間は2科目で100分ということを考えると、基本的な問題が多くなるように思います。
医学部看護学科の試験問題が参考になるかもしれません。
配点は英語100点、数学100点、論文50点、面接50点となり募集人員は約2名です。
3.北里大学医学部学士入学者選抜で大きな変更
北里大学医学部の再受験生を対象とした試験で変更がありました。
これまで一般選抜と同じ日程で、一般選抜とほとんど同じ問題を使用していたのですが、
北里大学医学部指定校推薦と同一日程で行われることになりました。
今年は、11月19日(日)が試験日となります。
受験資格は4年制以上の大学卒業者または卒業見込み者で、学部や年齢は問われません。
この試験に合格すると、1年次後期からの入学となります。
北里大学医学部指定校推薦入試と同じ日に行われることを考えると、試験問題は「推薦入試」と同じ問題となりそうです。
試験問題は「学校推薦型選抜に準ずる」となっています。
医学部推薦の過去問は公表されていませんが、メルオンでは2年連続で1名受験、1名合格で合格者からの聞き取りもおこなっていますので、ポイントは十分に分かっています。
面接は、恐らくグループでの面接になると思います。
募集人員は若干名ですが、昨年は3名が合格しています。