聖マリアンナ医科大学の附属病院は、大学に隣接する聖マリアンナ医科大学病院に加え、聖マリアンナ医科大学東横病院、聖マリアンナ医科大学西部病院、聖マリアンナ医科大学川崎市立多摩病院の4つの病院があります。
このうち、聖マリアンナ医科大学東横病院を来年の3月31日をもって事業を終了すると発表しました。
東横病院は消化器病、心臓病、脳神経・脳卒中などの3センター機能の他、失神センター、
健康診断センター、生活習慣病センター等、急性期病院として運営されてきました。
聖マリアンナ医科大学の発表は、「地域における急性期医療を取り巻く環境が大きく変化し、東横病院単体では財務的に厳しい状況にありました。(中略)財務上の累積赤字が増え続け、今後、理想の医療を支えるのは困難な見通しとなったため」と、東横病院の閉院理由を述べています。
東横病院の機能は、聖マリアンナ医科大学病院と川崎市立多摩病院に集約するということです。
聖マリアンナ医科大学の推薦入試が近づいていますが、面接で聖マリアンナ医科大学の志望理由を聞かれた時の答として、「聖マリアンナ医科大学は聖マリアンナ医科大学病院や東横病院などの付属病院を持っており、様々な病院で実習を受けることが出来る」と言う予定の受験生もいると思いますが、東横病院での実習は出来なくなりました。
「様々な病院で実習が出来る」と言ってもいいのですが、その際は「東横病院の閉院は残念ですが」を加えるようにすると、「よく調べてるな」となります。
聖マリアンナ医科大学の面接で、大学志望理由を聞かれた時、附属病院について「これを言えば合格間違いなし」というキーワードがありますが、それは東横病院の閉院が決まっても使えます。
大学病院は地域の医療の中核を担うことも多く、東横病院の閉院は苦渋の決断だったと思います。
東海大学医学部も今年、附属大磯病院の運営を断念し、徳洲会に運営を継承しました。
大学病院を取り巻く環境は、厳しい面もあるようです。